被告側弁護人による、マサチューセッツ州外に裁判を移す再三の試みは失敗に終り、ボストン・マラソン爆破事件容疑者ジョハル・ツァルナエフの裁判が同州の裁判所ではじまりました。ツァルナエフは、警察との銃撃戦で亡くなった兄のタメルランと共に、ボストン・マラソンのゴール近くに複数の爆弾を仕掛け、3人を殺害、264人を負傷させた罪に問われています。裁判の初日、被告側弁護人は、依頼人が爆破事件に関わっていたことを認めたものの、兄の強烈な影響があったと主張しました。この裁判と時を同じくして、米国イスラム関係評議会(Council on American-Islamic Relations)フロリダ支部は、ツァルナエフ兄弟との関係について尋問されている最中に死亡した、武器を所持していなかったチェチェン人の遺族を代表してFBIに3000万ドルの補償を求める裁判を起こすと発表しました。FBIは、捜査官の1人がイブラギム・トダシェフを撃ったのはドダシェフが攻撃したことに対する正当防衛だったとしていますが、トダシェフの両親はFBIは「冷酷に」息子を殺したと主張しています。マサチューセッツより、アメリカ自由人権協会(ACLU)「自由のためのテクノロジー・プロジェクト」(Technology for Liberty project)理事長ケード・クロークフォードに話を聞きます。