デイリーニュース

  • NSA内部告発者エドワード・スノーデンが「大規模監視機構」の存在を明かした理由 グレン・グリーンウォルドが語る 

    エドワード・スノーデンがNSA内部告発者として名乗り出てその詳細を語った香港から、英紙ガーディアンのコラムニスト、グレン・グリーンウォルドに、スノーデンの取った行動と彼が暴露した米政府監視プログラムの様々な情報について話を聞きます。「この大規模監視機構は、米国内で徐々に構築されています。これは既に、数千万人の米国民だけでなく、地球上の何億、もしかしたら何十億もの人びとの会話やその他の行動を監視して記録するという極めて侵害的な能力を持っています。このような能力を米政府に持ってもらいたいという主張が一方にはあるでしょう。ですが、公表されず、議論も行われず、説明責任もないままこれが構築されるのを許すことは、また別問題です。(スノーデンが)表に立った最終的な理由と、我々が取材に動いた最終的な理由は、 この驚くほどに間接的な(監視)社会がいったいなんであるのか、そして我が国と世界の両方に与える影響について、焦点を当てる必要があったからです」ととグリーンウォルドは語ります。

    dailynews date: 
    2013/6/10(Mon)
    記事番号: 
    2
  • 「あなたは監視されている」:NSAの監視を暴露する告発者 エドワード・スノーデンが名乗り出る

    元CIA職員のエドワード・スノーデンは、国家安全保障局(NSA)と米監視プログラムについて驚くべき事実を明かした内部告発者であると名乗り出ました。3週間前、29歳の彼は、民間コンサルティング会社ブーズ・アレン・ハミルトンのもとで勤務していたNSAハワイ事務局内での仕事を辞めました。現在、彼は香港にいますが、いつか故郷に戻れることがあるのか、わかりません。英紙ガーディアンによるインタビュー動画の中で、スノーデンは、米政府が無実の人々を過度に監視していることに警鐘を鳴らすため、NSAの監視プログラムの極秘情報を暴露したと語っています。「何も悪いことをしていなくても、私たちは見られ、記録されているのです」とスノーデンは語っています。「そして、このシステムの保管容量は毎年かなりの規模で増え続けていて、何も悪いことをしていなくても、たとえ間違い電話だけでも、最終的には誰かから疑いをかけられるだけで、当局はこのシステムで過去にさかのぼり、あなたが今までした様々な決断、あなたが何か議論をした友達を色々と詮索をして、それをもとに、無実の人の人生から容疑を作り出してどんな人でも悪者かのように描き、あなたを攻撃するのです。世間は、このプログラムと政策が正しいのか間違っているのか、判断しなくてはいけません」

    dailynews date: 
    2013/6/10(Mon)
    記事番号: 
    1
  • スケイヒル アルアウラキ ビンファリード イエメンの「汚い戦争」の内側を語る

    無人機攻撃からアルマジャラの大虐殺まで、イエメン国内で米国が繰り広げる秘密軍事作戦が、本日公開のジェレミー・スケイヒルとリック・ローリーの新作ドキュメンタリー映画Dirty Wars: The World Is a Battlefield(『汚い戦争:世界は戦場だ』)で明るみに出ます。同名のスケイヒルの本は4月に発刊されています。イエメンに関してスケイヒルとこの映画で描かれる2人の重要なイエメン人に話してもらいます。ナーセル・アルアウラキは息子のアンワル・アルアウラキ師と16歳の孫を米国の無人機攻撃で亡くしました。サレハ・ビンファリードはイエメン人シャイフで部族長で、2009年に米国の攻撃で45人の一般市民が殺害されたアルマジャラの現場に最初に駆けつけた1人です。

    dailynews date: 
    2013/6/7(Fri)
    記事番号: 
    3
  • ナーセル・アル=アウラキがオバマに問う 米国生まれの私の息子と孫を無人機で殺したのはなぜだ?

    独占放送です。ナーセル・アルアウラキが、米国籍の息子アンワル・アルアウラキと十代の孫アブドゥルラフマーン・アル=アウラキを含む4人の米国人が無人機攻撃の犠牲になったことをオバマ政権が認めた後、はじめて声明を出します。イスラム教聖職者だったアンワルは2011年9月30日にイエメンで殺害されました。その2週間後、アンワルの16歳の息子アブドゥルラフマーンが別の無人機攻撃で死亡しました。「もし米国政府がアンワルの犯罪について具体的な証拠を示してくれれば、私は彼がサヌア(イエメンの首都)、あるいは米国に出頭して裁判を受けるように全力で説得したでしょう。けれども、それはただの嫌疑でしかなかったのです」とアルアウラキは言います。米国は息子を生かしたまま捕捉することも簡単だったはずだ、とも。アンワルの叔父で、イエメンのシャイフで部族長のサレフ・ビンファリードは、「私や私の家族が彼を引き渡すこともできたはずだ。だが彼らは一度も依頼してこなかった」と語ります。アルアウラキ一族の物語は本日公開の新作ドキュメンタリー映画Dirty Wars: The World Is a Battlefield(『汚い戦争:世界は戦場だ』)で大きく取り上げられています。監督はリチャード・ローリー、脚本はジェレミー・スケイヒルとデイビッド・ライカーです。

    dailynews date: 
    2013/6/7(Fri)
    記事番号: 
    2
  • グレン・グリーンウォルドが暴く国家安全保障局の秘密の通信監視プログラム

    国家安全保障局(NSA)がグーグルやマイクロソフト、アップル、ヤフー、フェイスブックなど主要インターネット企業9社の中央サーバーへのアクセス権を入手していました。暗号名PRISM(プリズム)というこの極秘プログラムは、英紙ガーディアンとワシントン・ポストが41ページに及ぶ上級情報分析官向けのトレーニング・プレゼンテーションのスライド数枚を入手して明るみに出ました。PRISMを通じてEメールやテキスト、オーディオ、ビデオ・チャット、写真、通信ログなどにアクセスする方法を説明したものです。グレン・グリーンウォルドは、「数億のアメリカ人、そして世界では数十億の人々が基本的に他の人との連絡をもっぱらインターネットに頼っています。いまや固定電話は何にしろほとんど使われない。なのでオンライン・チャットだとかソーシャルメディアのメッセージやEメールといえば、もう人間同士のコミュニケーションすべてをカバーしているといって過言ではありません」と言います。このニュースが発表されたのは、グリーンウォルドが6月5日付けの記事でNSAがベライゾンの顧客数百万人の通話履歴を収集していると報じた直後でした。「彼らの望みは、人が誰かと連絡を取り合うたびに、必ずそれを監視し、保存し、いつでもその記録にアクセスできるようにすることなのです」

    dailynews date: 
    2013/6/7(Fri)
    記事番号: 
    1
  • かつての人種差別の中心ミシシッピ州ジャクソン市長に往年の公民権運動活動家チョクウェ・ルムンバ 当選

    メドガー・エバーズ暗殺50周年を数日後に控えたミシシッピ州ジャクソンで、往年のブラックナショナリズム主導者で弁護士のチョクウェ・ルムンバが次期市長として有権者に選ばれました。「(公民権運動活動家)ファニー・ルー・ヘイマー派の民主党員」を自称するルムンバが、対立候補の5分の1の選挙資金で民主党予備選挙を勝ちぬいたことに、多くの政治関係者は驚きました。ルマンバは今週の市長選で軽々と当選。ルマンバは過去40年、多数の政治的、法改正運動に深く関わってきました。弁護士としては、元ブラック・パンサーのアサタ・シャクールや、ヒップホップ・アーティストだった故トゥパック・シャクールなどを弁護しました。政治主導者としては、米東南部での「黒人主体の独立政府」と奴隷制への賠償を求める「新アフリカ共和国」(Republic of New Afrika)副代表を長年勤めました。また、「全米黒人人権連合」(National Black Human Rights Coalition)と、「マルコムX草の根運動」(Malcolm X Grassroots Movement)設立を手伝いました。「ジャクソンは、歴史上最悪の類の差別に苦しんできたことで知られているかもしれません」とルムンバは言います。「しかし我々は今、全米の他の都市には見られない、人権の発展と保護への進歩を遂げようとしているのです」

    dailynews date: 
    2013/6/6(Thu)
    記事番号: 
    3
  • オバマ政権支持のTPP  利益損失で 企業が国家を訴える可能性広がる

    保険制度からネット上の自由、食の安全、金融市場に至るまで、米国のあらゆる法律を書き換えることになるかもしれない新たな全体通商協定に関し、オバマ政権が極端な秘密主義を通していることに、注目が集まっています。環太平洋経済連携協定(TPP)の一番最近の交渉がペルーのリマにて非公開で行われましたが、オバマ政権は、現在協議されている文書についてその公開を拒否しました。米議会の議員でさえも、交渉プロセスから締め出されていることに対し不満を述べています。2012年に合意の草案の一部が漏洩しましたが、それによればTPPは、米国内で操業する外国企業が主要な規制に対して国際法廷へ裁定を訴えることを、許す可能性があります。その国際法廷は、米国の法律より優位にあり、同法廷の判決に従わなければ罰を課すことができます。TPPについて2人のゲストに話を聞きます。セレステ・ドレイクは米労働総同盟産業別組合会議(AFL-CIO)の通商政策専門家、ジム・シュルツは民主主義センター(Democracy Center)の代表です。同センターは先日、企業がいかに通商規定を利用して資源を奪い、民主主義を弱体化させているかについて報告書を発表しました。「企業がある国に進出し、環境への影響や労働基準を無視して自然資源を搾取しようとするとき、一番の脅威となるのはなんでしょう? それは民主主義です」とシュルツは言います。

    dailynews date: 
    2013/6/6(Thu)
    記事番号: 
    2
  • 米国家安全保障局 内部告発者:ベライゾンの顧客だけでなく 「米国市民全員」が監視プログラムの対象に

    オバマ政権が、ベライゾン社の顧客数百万人の通話記録を収集し、大規模な国内監視プログラムを進めていることが、漏えいした裁判所命令によって明らかとなりました。ベライゾンのビジネス・ネットワーク・サービスは米国家安全保障局(NSA)へ全ての通話記録を含む電子データを「毎日継続的に」渡すこととした、外国諜報活動監視法廷による機密命令が、英ガーディアン紙によって公表されました。この命令は、全ての利用者がダイアルした各番号に加え、位置と経路の情報、そして通話時間と通話回数が対象となり、会話内容は含まれません。憲法上の権利センター(The Center for Constitutional Rights)の上級弁護士シャヤナ・カディダルと、内部告発を行った二人のNSA元局員トーマス・ドレイクとウィリアム・ビニーに話を聞きます。2010年、メディアにNSAの無駄と不正管理について機密情報を漏らしたことで、オバマ政権はドレイクを諜報活動取締法違反で告発しました。この告訴は後に取り下げられました。「主要メディアは何を見ているのでしょうか?これらは、普通に繰り返されている命令で、最近はじまったことではないのです」とドレイクは言います。「目新しいと言えば、実際の命令が私たちの目に触れ、人々がなぜかそれに驚いている、ということでしょうか。

    dailynews date: 
    2013/6/6(Thu)
    記事番号: 
    1
  • 中絶権の逆コース? 多くの州が規制で中絶を廃止して 健康に関する不平等を拡大している

    新著Crow After Roe:How 'Separate But Equal' Has Become the New Standard in Women’s Health and How We Can Change That(『ロー対ウェイド判決がジム・クロウ法になる:女性の健康に関していかに「分離されて平等」が新基準となり、私たちはそれをどう変えられるか』)は、米国の生殖医療の規制の新たな潮流に挑戦しています。[訳注:ロー対ウェイド判決は女性の堕胎の権利を保障した判決、ジム・クロウ法は米国南部州に存在した人種差別制度] 4日、連邦下院委員会が妊娠20週以後における中絶を全米で禁止する法案の審議を進めることを採択しました。同様の禁止法は全米の複数の州ですでに成立しています。過去数年にわたって、かつてない中絶禁止法成立の波が押し寄せており、これは最終的に最高裁で女性の中絶権を認めたロー対ウェイド判決を覆し、現場での中絶へのアクセスを困難にし、高額で負担しきれないものにしようとする試みです。このような法律は女性の医療に新たな現実を作り出しています。つまり貧困女性、非白人女性、さらに非都市部の女性が基本的な医療サービスを受けられないという二層構造の医療システムです。前述の新刊の共著者であるロビン・マーティとジェシカ・メイソン・ピークロに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2013/6/5(Wed)
    記事番号: 
    3
  • 討論: 最高裁が制限なしのDNA収集を承認──プライバシーの侵害か犯罪への対抗策か

    歴史的な判決です。有罪が決まる前でも警察は逮捕した人物のDNAサンプルを収集することができるとの判断を連邦最高裁が下しました。支持者たちが「21世紀の指紋判定法」とよぶ、綿棒で粘膜を採取するDNAの収集方法は、犯人逮捕やお蔵入り事件の解決に結びつくとされています。しかしプライバシー擁護者たちはこの判決は曖昧で何が「重大な犯罪」を構成するのか明確ではなく、警察が逮捕を乱発する恐れがあると話します。この最高裁の5対4の僅差での判決によって、全米で綿棒でのDNA採取が拡大すると見られています。アメリカ自由人権協会のマイケル・リシャーと全米犯罪被害者センターのマイ・フェルナンデスの2人に討論してもらいます。

    dailynews date: 
    2013/6/5(Wed)
    記事番号: 
    2

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