デイリーニュース

  • マイケル・ヘイスティングス 33歳で死去: 権力に立ち向かいアフガン戦争の虚構を暴いた 恐れ知らずのジャーナリスト

    調査報道記者マイケル・ヘイスティングス がロサンゼルスで自動車事故で死亡しました。33歳でした。イラクとアフガニスタンからの広範囲にわたる彼の報道は、残酷な戦争の実態を暴き出し、多くの人に読まれました。2010年ローリング・ストーン誌に掲載されたアフガニスタンの米司令官スタンレー・マクリスタル将軍に関する彼の記事は、マクリスタルと彼の補佐官が政府高官に対して中傷的な発言をしたとして、政治的議論に火をつけました。この記事は、戦争の方向性をめぐって長きにわたる文官と軍部の意見の相違を露呈し、マクリスタルを辞職へと追い込みました。映画監督のオリバー・ストーンは、デモクラシー・ナウ!に提供された文書の中で、「マイケル・ヘイスティングは、短い一生の中で出来る以上のことをやり遂げました。彼はわが国でも最も優秀な若手調査報道記者の一人で、危険をかえり見ない彼の報道にはある意味彼の命がかかっていました。われわれには、許しがたい戦争犯罪や社会の支配至上主義の傲慢さに積極的に抵抗するマイケルのような若い世代がもっと必要です」と話しています。ローリング・ストーン誌は、「ヘイスティングスは決して権力に取り入らないリポーターだった。彼はすばらしい報道の遺産を残してくれた」というコメントを発表しました。

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    2013/6/19(Wed)
    記事番号: 
    1
  • グレン・グリーンウォルド:監視についてオバマが“虚偽の”主張をする一方、スノーデンは命懸けでNSA論争を喚起

    米国家安全保障局(NSA)の監視に関する記事を6月初旬に発表したガーディアン紙の記者、グレン・グリーンウォルドに話を聞きます。監視プログラムを暴露したエドワード・スノーデン、そのプログラムを擁護せざるを得なくなったオバマ大統領、その両者とも6月17日に、詳細なインタビューに答えたばかりです。オバマはPBSとのインタビューの中で、自らの監視に対する取り組みをブッシュ政権のそれと区別し、裁判所からの令状なしには、いかなる米国民も電話通信やEメールを直接監視されることはないという彼の主張を再度明言しました。グリーンウォルドは、オバマの発言は、米市民と米国外の発信者との間の電話通信に対する令状なしの監視について触れておらず「まったくに見掛け倒し」だとコメントしました。「NSAが[令状なしの]監視で米国市民を意図的に標的にすることができないのは事実ですが、彼らが正にそうした侵略的技術による米国市民の監視に頻繁に携わっていることも事実なのです」と、グリーンウォルドは言います。スノーデンとガーディアン紙の読者とのオンラインでの質疑応答の司会を務めたグリーンウォルドは、内部告白者のスノーデンについて次のように言います。「米国内に作られた大規模な監視装置が、ほとんど管理・監督されないまま、米市民だけでなく世界を偵察していることを不快に思う人間がここにいたということです。

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    2013/6/18(Tue)
    記事番号: 
    2
  • 医療倫理の無法地帯? グアンタナモの医師らにハンガーストライキ中の囚人への強制摂食を止めるよう要請

    グアンタナモ収容所全体に広がっているハンガーストライキが133日目に入るなか、米国のトップクラスの医師と公衆衛生専門家で作るある団体は米軍内の同業者らに、囚人の集団強制摂食への関与することをやめるよう呼びかけています。「ニューイングランド医学ジャーナル」(The New England Journal of Medicine)の記事の中で、ボストン大学の3人の教授は「グアンタナモの医師たちが米軍に彼らと彼らの医療技術を政治目的のために使うことを許せば、彼らは医師としての職業倫理規則を遵守することはできなくなる。合法的判断能力を持つ人間への強制摂食は医療行為ではなく、加重暴行だからだ」と書いています。この記事の共同執筆者の一人であるジョージ・アナスに話を聞きます。彼はボストン大学公衆衛生学部の保健法、生命倫理、人権学の教授です。

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    2013/6/18(Tue)
    記事番号: 
    1
  • トルコの抗議行動、当局の弾圧が過去最悪に 労組が全国ストへ

    トルコで、約3週間にわたって続いているデモへの政府の弾圧に抗議して複数の労働組合が全国ストライキを行う計画を立てており、80万人以上が参加するとみられています。前週末のデモに対する弾圧は過去最悪となりました。イスタンブール、アンカラ、その他の都市で16日、警官隊は催涙ガス、放水砲、ゴム弾を使い、デモ参加者ら約400人が拘束されました。負傷したデモ参加者を治療していた医師も拘束されています。トルコのフリージャーナリストでエクスプレス・マガジンのためにデモを取材しているシグデム・ オーズタークに話をききます。

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    2013/6/17(Mon)
    記事番号: 
    4
  • NSA監視暴露、接点の人物 米当局から長年いやがらせ受ける

    ジャーナリストのローラ・ポイトラスは、米国家安全保障局(NSA)の内部告発者エドワード・スノーデンと、彼の流出させた政府による監視についての資料を掲載した英紙ガーディアンと米紙ワシントンポストの記者たちとの橋渡しをした人物と言われています。ポイトラスは、NSA暴露問題についての主要記事2つの共同署名者で、スノーデンが自分自身の身元を公にしたガーディアン紙の香港でのインタビューの撮影者です。しかし、スノーデンの件を扱う随分前から、ポイトラスはドキュメンタリー作家としての仕事を通じて、プライバシーと政府監視の問題にすでに向かい合っていました。デモクラシー・ナウ!の2012年4月のインタビューの中で、ポイトラスは、毎回アメリカに入国する度に行われる連邦当局者による度重なる拘禁と取り調べについて語っています。侵攻後のイラクを描いたMy Country, My Country(『私の国、私の国』)に着手し始めてから取り調べは始まり、元グアンタナモ被収容者のイエメン帰国を追った最新作The Oath(『誓い』)の制作中まで続いています。彼女は、約40回拘禁され、ノートパソコン、携帯電話、貴重品を繰り返し捜索されたと話しています。

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    2013/6/17(Mon)
    記事番号: 
    3
  • NSA漏えい、米政府の対応に世界が注目 香港ではエドワード・スノーデンの支持運動始まる

    米政府が捜査を進める中、エドワード・スノーデンは香港に滞在を続けているとされていますが、香港では15日、大雨の中でスノーデンへの支持を表明するデモが行われ、数百人が参加しました。香港の情報工学職能別選挙枠選出の議員チャールズ・モクと、15日のエドワード・スノーデン支持集会を組織した活動家でブロガーのトム・グランディーに話をききます。「私たちは、香港の法律の下で(スノーデンに)保障されているすべての人権に基づいて(スノーデンを)待遇するというわれわれの中心的価値を守り、またその価値に従うことができるのだということを、確実にしておきたいのです」とモクは語ります。グランディーは、もう1人の米国人内部告発者のことを意識し、15日の集会の組織に携わったと述べます。「スノーデンにはブラッドリー・マニングのような展開になって欲しくないのです」

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    2013/6/17(Mon)
    記事番号: 
    2
  • イラン大統領選、穏健派のハサン・ロウハニが勝利 米国は制裁緩和に応じるか

    イラン大統領選でハサン・ロウハニ師が勝利を収め、イラン国内の改革と穏健の勝利として歓迎されています。核交渉元担当者のロウハニ師は、イランが核エネルギーを保有する権利の尊重を求める一方で、西洋諸国との関係強化の必要性を呼びかけていました。全米イラン系米国人協会(National Iranian American Council)のレザ・マラシは、ロウハニ師の勝利はイランの「緑の運動」の勝利を意味し、何年も続いた厳しい経済制裁の後に米国側に外交の責務を与えるものだと語ります。「(米国は)穏健派の声が聞きたいと言っていましたよね。ここに、誰に聞いてもタフだが公平だと言われる核交渉元担当者、西側が交渉を行うことができる人物がいます。さあ、どうなるか見てみましょう」とマラシは語ります。

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    2013/6/17(Mon)
    記事番号: 
    1
  • 乳がん患者が勝利を宣言 連邦最高裁が人間の遺伝子の特許化を禁止

    女性の健康問題での大きな勝利です。分離した人間の遺伝子に特許は認められないと連邦最高裁が9-0の評決で判断を下しました。これはミリアド・ジェネティクス社が、乳がんや卵巣がんの発病リスクを高めるとされる遺伝子の特許を持つことを巡る訴訟の判決です。この企業は自社が特許を持つ遺伝子BRCA1(ブレストキャンサー・ワン)およびその類似遺伝子BRCA2に関するすべての研究をやめさせる権利があると主張し、自社のみが女性の体内でそれら遺伝子に突然変異が有るか無いかを調べる生命にかかわる試験を行う権利を持つと主張していました。しかもこの試験は、ほとんどの患者にとっては手が届かない高額なものでした。「この判決は非常に重要です」とゲストのロバート・スイート判事は言います。彼はニューヨーク南部地区上級連邦判事で、今回の最高裁判決の前にミリアド・ジェネティクスのくだんの特許権を無効とする原判決を下した人物です。「知識の自由、遺伝子に関する知識の自由の問題は、今後何年にもわたって重大な問題になるはずです」。原告の一人リズベス・セリアーニにも話を聞きます。彼女はがん専門医に卵巣がんになるリスクが高いと診断されましたが、自分の医療保険がBRCAの遺伝子テストをカバーしていないことを知りこの訴訟に参加しました。

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    2013/6/14(Fri)
    記事番号: 
    3
  • ジェイムズ・バンフォードが語る キース・アレグザンダーNSA長官の権勢、監視拡大とサイバー戦争

    内部告発者エドワード・スノーデンの追跡に「必要な全措置」を取ると米国は公言しています。ジェイムズ・バンフォード記者と国家安全保障局(NSA)が秘密裏に拡大している監視とサイバー戦争について話します。バンフォードはワイアード誌に寄稿した最新記事で、NSA長官キース・アレグザンダー大将の人物像を紹介しながら、PRISM、電話の通話監視、ユタ州ブラフデールにNSAが建設した巨大なスパイセンターなどの事象の接点をつないでいきます。アレグザンダーは「アメリカの諜報分野で、いまだかつて誰も手にしたことのない強大な権力を握っています。指揮下の人間の数、管轄権の広がり、君臨期間の長さ、機密性の高さなど」とバンフォードは言います。バンフォードはThe Shadow Factory: The Ultra-Secret NSA from 9/11 to the Eavesdropping on America(『影の工場:過度に秘密なNSAの9.11からアメリカ盗聴まで』)の著者です。1980年代にNSAの存在を明るみに出すことに寄与して以来、30年間にわたりこの機関を取材してきました。

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    2013/6/14(Fri)
    記事番号: 
    2
  • パトリック・コウバーン: 米国はシリア反政府勢力に武器供与の方針だが化学兵器使用は本当か?

    インディペンデント紙のベテラン外国特派員パトリック・コウバーンがシリア情勢について話します。オバマ大統領はバシャル・アル=アサド政権が化学兵器を使用したと断定し、シリアの反政府勢力に直接武器を供与すると決定しました。コウバーンは「とても鵜呑みにはできません。2002年から03年にかけて米国政府がサダム(・フセイン)の大量破壊兵器について何と言っていたかを彷彿とさせます」と言います。コウバーンは、米国の関与が地域紛争を激化させ「何年も長引かせる」恐れがあると警告する一方、ホワイトハウスの主張を鵜呑みにするメディアを批判しています。

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    2013/6/14(Fri)
    記事番号: 
    1

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