デイリーニュース

  • 「文化的ジェノサイド」  カナダの先住民児童に対する強制就学を非難する画期的報告

    カナダの真実和解委員会(The Truth and Reconciliation Commission)は、同国が数十年にわたっておこなった、先住民の児童を家族から引き離し国家が助成するキリスト教学校に強制的に就学させる政策に対し、これは「文化的ジェノサイド」に匹敵すると結論付けました。6年間の調査の結果発表された真実和解委員会の報告書は、次のように結論を述べています。「カナダ政府がこの文化的ジェノサイドを推し進めた理由は、先住民に対する同政府の法的、経済的義務を軽減し、先住民の土地と資源の支配を進めることにあった。もし、すべての先住民が国家に組み込まれてしまえば、居留地や条約、先住民の権利といったものが存在しなくなるからである。」最初の学校は1883年に開校されました。最後の学校の閉鎖は1998年です。その間、15万人以上の先住民児童が学校に送られ、生まれもった文化と言語を取り上げられ、カナダの主流社会に組み込まれていったのです。多くの元生徒が生まれつきの言語を話すと叩かれたこと、両親や習慣との紐帯を失っていったことを覚えています。今回の報告は、さらに身体的、文化的、性的虐待が蔓延していたことも証言しています。パルマ・パルメターに話を聞きましょう。

    dailynews date: 
    2015/6/3(Wed)
    記事番号: 
    1
  • キューバで栄える有機農業は、米国のアグリビジネス流入を生き残れるのか?

    過去25年以上に渡って、キューバは必要に迫られて、大規模な有機農業システムを作り上げてきました。ソビエト連邦が崩壊したとき、キューバは肥料と農薬の主要仕入先を失ったからです。変化する米国とキューバの関係は、キューバの農民たちにどう影響するのでしょうか? デモクラシー・ナウ!のカレン・ラヌッチとモニカ・メラミドによって制作されたハバナ郊外の農場からの映像報告を放送します。キューバの農業システムについて学んだ、映画製作者のキャサリン・マーフィーからも話を聞きます。

    dailynews date: 
    2015/6/2(Tue)
    記事番号: 
    4
  • ハバナからのビデオ・ポストカード:変わり行く時代に適応するキューバの観光産業

    米国がキューバとの国交正常化に動く中、100万人以上の米国人が2015年にキューバを訪れると見られています。このことがキューバをどう変えるのでしょうか? 誰が得をするのでしょうか? デモクラシー・ナウ!のカレン・ラヌッチとモニカ・メラミドがキューバを訪れ、成長する民間観光産業についての映像を制作しました。

    dailynews date: 
    2015/6/2(Tue)
    記事番号: 
    3
  • 米国がキューバ政府をテロ支援国家リストから除外 一方キューバは主権と独立を保つことを目指す

    米国は正式にキューバをテロリズム支援国家リストから除外し、50年以上の間で初めてキューバ政府との外交関係を復活させるための主要な障害を取り除きました。キューバは、同政府がアフリカとラテンアメリカの解放闘争を支援していた1982年に、テロ支援国家と指定されました。キューバは現在、テロ支援国家リストからは除外されましたが、米国による制裁措置のほとんどはまだ続いています。歴史家で、Cuba and the United States: A Chronological History(『キューバと米国:年代記』)の著者でもあるジェーン・フランクリンから話を聞きます。

    dailynews date: 
    2015/6/2(Tue)
    記事番号: 
    2
  • ウィキリークスがキャンペーンを開始:隠されたTPP文書の草案漏洩に10万ドルの報奨金を提示

    上院は、密室で進められている環太平洋パートナーシップ協定(TPP)交渉のファストトラック権限をオバマ大統領に与える法案を承認しましたが、6月におこなわれる下院の投票を前に、協定反対派は攻勢を保っています。多くの民主党議員を含む反対派は、TPPが不平等を助長し、雇用を減少させ、医療、環境および金融への規制を損なうとしてTPPに反対しています。この貿易交渉は密室でおこなわれ、一般市民は交渉の文書のほとんどを目にしていません。しかし、内部告発団体ウィキリークスが6月2日、この秘密主義を変えるためのキャンペーンを始めました。同団体は、彼らが言うところのTPPの知られざる草案章の漏洩に対する報奨金に使う10万ドルを集めることを目指しています。ウィキリークスの創設者ジュリアン・アサンジに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2015/6/2(Tue)
    記事番号: 
    1
  • 同性愛者の高校生 妨げられた卒業生総代スピーチを行う

    18才のエバン・ヤングは、コロラド州ロングモントのツインピークス・チャーター・アカデミー高校の2015年度卒業生総代になるはずでした。しかしヤングが卒業スピーチの中で同性愛者であることを公表する予定だと知った校長は、ヤングの総代スピーチを妨害したのです。しかし2週間後、ヤングはアウト・ボルダーグループの資金調達イベントに招かれ、数百人もの聴衆を前に卒業スピーチをすることができました。多くの政治家が彼の勇気を祝福しました。ヤングの演説をノーカットで放送し、この経験について彼に話を聞きます。

    dailynews date: 
    2015/6/1(Mon)
    記事番号: 
    2
  • グレン・グリーンウォルド NSAの大量監視権限が失効 脅し作戦は監視の「大転換」を止められない

    米国民の通話記録を大量に収集する権限を米政府に与えていた規定が失効しました。米国家安全保障局(NSA)の内部告発者エドワード・スノーデンが暴いた監視行為は、その規定の改革法となる「米国自由法」を審議する上院に焦点が移ります。「米国自由法」では、政府が電話会社に通話記録を要請することが義務付けられ、大量収集が制限されます。スノーデンの暴露を最初に報道したピュリッツァー受賞ジャーナリスト、グレン・グリーンウォルドの反応を聞きます。

    dailynews date: 
    2015/6/1(Mon)
    記事番号: 
    1
  • コード・ブルー: 国連は平和維持部隊の性的暴行を免責したとの告発

    2013年12月から2014年6月のあいだに中央アフリカ共和国で平和維持活動にあたったフランス兵が児童に対する性的搾取を行ったという告発に対し、国連が十分な調査を行わなかったと非難を浴びています。中央アフリカ共和国が激しい戦乱に見舞われる中、国内避難民になっている人たちを保護する施設で、飢餓状態の家のない男の子たちをフランス人兵士がレイプしたとの情報をガーディアン紙が入手して記事にしました。この性的搾取の問題が国連高官の注目を引いた後でさえも、国連は一度もフランス政府に報告せず、虐待を直ちにやめさせるための措置も施しませんでした。現在のところ、処罰を受けたのは、性的搾取についてフランス政府に警告するため公式なルートを外れて問題を明るみにだした国連の救援隊員アンダース・コンパスただ1人です。コンパスは、国連の内規に違反して機密報告書を漏えいした罪を問われており、解雇の危機にさらされています。本日は、エイズ・フリー・ワールドの共同責任者で、コード・ブルー運動を立ち上げたポーラ・ドノバンに話を聞きます。

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    2015/5/29(Fri)
    記事番号: 
    3
  • 共和党の指名を争う人々は気候変動を疑問視するも 大洪水がテキサス州とオクラホマ州を直撃 23人死亡

    先週テキサス州とオクラホマ州で発生した激しい暴風雨により、少なくとも23人が死亡しています。被害は広範囲にわたっているため、テキサス州知事グレッグ・アボットは約40の郡に非常事態を宣言しました。ヒューストンでは、多くの高速道路が水路と化し、1000台以上の車が水没しました。オバマ大統領は、州復興を助けるために連邦による援助を約束しましたが、雷雨が続いていたため、清掃作業は28日まで延期されました。テキサス州で起きた記録的な洪水は、深刻な干ばつ被害が収束してきた時に起こりました。その一方で、共和党の大統領候補に名乗りを上げた人の数名が気候変動に異議を唱えています。テキサス州選出の上院議員テッド・クルーズは「地球温暖化について騒いでる人たち」について演説しました。元フロリダ州知事ジェブ・ブッシュは「気候変動は筋金入りの左派の戦術に取り込まれている」と話しています。

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    2015/5/29(Fri)
    記事番号: 
    2
  • スポーツ界のエンロン: 汚職逮捕からカタールの移民労働者死者続出まで 大揺れのFIFA 

    サッカーの国際的運営組織である国際サッカー連盟(FIFA)の、副会長2人を含む幹部9人が、スポーツマーケティング企業幹部5人と共に汚職容疑で米司法省によって訴追され、近代スポーツ史上最大のスキャンダルと騒がれています。この捜査によって逮捕された者の中には、元FIFA副会長のジャック・ワ―ナーもいます。彼には2010年のワールドカップ開催国の決定に際して、1000万ドルの賄賂を受け取って南アフリカに投票した嫌疑がかかっています。一連の逮捕にも関わらず、FIFAは本日、予定通り次期の会長選挙を実施します。1998年からずっとFIFA会長をつとめるセップ・ブラッターが再選を狙っています。大方のコメンテーターは彼が再選すると見ていますが、米国など一部の国々は、彼に反対する票を投じると宣言しています。スポーツライターのデイブ・ザイリンと元米国五輪代表チームのサッカー選手ジュールズ・ボイコフに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2015/5/29(Fri)
    記事番号: 
    1

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