デイリーニュース

  • 『使者を殺せ』CIAとコカイン取引の繋がりを暴露し中傷されたジャーナリスト ゲイリー・ウエブを新作映画が再検証

    ハリウッドの新作映画Kill The Messenger(『使者を殺せ』)は、調査報道界でも最も激しい中傷を受けたジャーナリストのひとり、ゲイリー・ウエブの物語を描きます。ウエブは1996年のサンホセ・マーキュリー・ニュース紙(San Jose Mercury News)で、Dark Alliance(「暗黒の同盟」)と題された衝撃的な調査報道シリーズで、CIAとニカラグアの反政府右派勢力のあいだの、アフリカ系アメリカ人コミュニティを荒廃させるクラック・コカイン取引の繋がりを明かしました。この暴露記事は反対運動や議会の公聴会にも繋がり、大手メディアの激しい反応は、ウエブの記事nの信憑性を徹底的に疑うというものでした。ドキュメンタリーShadows of Liberty(『自由の影で』)より長編クリップを交えつつ、ウエブが同記事シリーズを発表する前にアドバイスをした、ベテラン調査報道記者ロバート・パリーに話を聞きながら、ウエブの物語を再検証します。

    dailynews date: 
    2014/10/9(Thu)
    記事番号: 
    3
  • シーア派民兵組織に同行したイラク人ジャーナリスト 「イスラム国」との戦いと 米の戦略が失敗の運命にある理由を語る

    「イスラム国」(ISIS)は米先導の空爆にも関わらず戦力拡大をつづけていますが、最近バグダッド近郊でスンニ派と戦うシーア派民兵組織に同行したガーディアン紙(The Guardian)のイラク人ジャーナリスト、ゲイス・アブドゥル=アハードに話を聞きます。「イラク政府に対する『イスラム国』の戦争は、様々な多数の小規模戦争の集まりなのです」とアブドゥル=アハードは言います。「それぞれが、イラクの中央政府に対する不満を抱えているが、『イスラム国』はそれをひとつの傘の下にまとめてみせた」アブドゥル=アハードは、米国とその同盟国が、「イスラム国」を一枚岩の組織と見なし戦いを挑めば必ず失敗すると主張します。「更に武器や資金を送り込んでも、戦争に油をそそぐだけです。イラクのスンニ派との社会契約が必要なのです」インディペンデント紙(The Independent)の中東担当記者パトリック・コーバーンにも話を聞きます。コーバーンの新著はThe Jihadis Return: ISIS and the New Sunni Uprising(『ジハードの復活 ――「イスラム国」と新たなスンニ派の蜂起』)です。

    dailynews date: 
    2014/10/9(Thu)
    記事番号: 
    2
  • 「イスラム国」がシリア国境の街コバニに前進 米国が直面する「軍事的大失敗」

    米軍がイラクで開始しその後シリアに拡大した空爆が始まってから2ヶ月が経ちましたが、「イスラム国」(ISIS)は占拠したほとんどの地域を支配し続けています。そして今度はトルコとの国境よりほんの6マイルの距離にある、シリアの街コバニを占領すると脅しています。コバニが「イスラム国」の手に落ちた場合、シリアとトルコの国境の半分以上を同グループが支配することになります。「コバニの陥落は軍事的大失敗の失敗の現われだといえるでしょう」と、インディペンデント紙(The Independent)の中東担当記者パトリック・コーバーンは言います。「この失敗はシリア国内だけではなく、イラクでも同じことがおこっているのです」

    dailynews date: 
    2014/10/9(Thu)
    記事番号: 
    1
  • フラッキングと軍事化に反対 サンアントニオの「エスペランザ平和と公正センター」のキャンペーン

    テキサス州サンアントニオのトリニティ大学から放送しています。次はコミュニティの集会スペースとしての28周年を迎える「エスペランザ平和と公正センター」(Esperanza Peace and Justice Center) の所長グラシエラ・サンチェスに話を聞きます。このセンターは最近「Frack-aso! イーグルフォードとその周辺採掘のポートレート」(Frack-aso! Portraits of Extraction in Eagle Ford and Beyond)と題した、フラッキングに関する展示を開催しました。イーグルフォード頁岩は、この地域にある大規模なフラッキング・プロジェクトがある場所で、過剰天然ガスを燃焼している炎が夜間、人口衛星からも観察できます。また、地域社会を非武装化するための草の根運動についても語ります。

    dailynews date: 
    2014/10/8(Wed)
    記事番号: 
    3
  • 移民女性と子供たち 営利目的のテキサス移民拘置所での過酷な扱いと性的暴行を訴える

    サンアントニオから、強制送還を待つ女性と子供達500人以上が留置されている新しい家族勾留施設について話を聞きます。カーンズ郡住民センターは米国第二の民間刑務所経営会社GEOグループが運営する営利目的の勾留施設です。この施設に拘置されている多くの女性達が、守衛達の性的暴行を訴えています。先週提出された連邦機関への告訴によると、守衛達が性的行為とひきかえに移民者への援助を約束しているということです。拘留者の多くはホンジュラス、グアテマラ、エルサルバドルなどから暴力から逃れるため米国にたどり着きました。しかしオバマ政権は、更に多くの移民が流入しないようにするため彼らを拘留をしていると言います。8月に多くの移民が到着したため、この施設から釈放された少数の一人、エルサルバドル出身の女性に話を放送します。彼女は脳腫瘍に犯された7歳の娘と一緒に米国に来ました。2人のゲストにも話を聞きます。一人は移民弁護士のハビアー・マルドナで、彼は拘留されている人たちの性的暴行被害と厳しい環境を訴える告訴に関わっています。

    dailynews date: 
    2014/10/8(Wed)
    記事番号: 
    2
  • 悪政と悪医療: 反中絶法 テキサス州のほとんどの地域の中絶施設を閉鎖

    本日は テキサス州南部での合法的中絶の最後の砦となったサンアントニオからの放送です。先週、第5連邦巡回控訴裁判所が、中絶提供者には病院様式の建物が必要だという法律の規定を承認したため、この地域では事実上一夜にして中絶へのアクセスがなくなりました。同州の13のクリニックが閉鎖に追い込まれ、かつては40以上あった中絶施設は8つを残すのみとなったからです。6日、多数の中絶提供機関が最高裁判所に介入を求める緊急願書を提出しました。問題となっている規制はHB2という法案の一部で、昨夏、人々のフィリバスター(議事進行の妨害)と、テキサス州上院議員のウェンディ・デービスの長演説で中断されましたが、その後通過した徹底的な中絶反対法です。本日は2人のゲストに話を聞きます。ジェフリー・ホンズは南テキサス・プランド・ペアレントフッド(Planned Parenthood)のCEOで、同団体は規制に適合した新しい施設をサンアントニオに建設中です。もう一人のゲストはリンジー・ロドリゲスで、彼女は中絶することが経済的に不可能なテキサスの人々に助成金を与える「リリス基金」(Lilith Fund)の会長です。

    dailynews date: 
    2014/10/8(Wed)
    記事番号: 
    1
  • 死を受け入れる:アトゥール・ガワンデ医師 終末医療に失敗している米国医療制度について

    医学の進歩をよそに、人生の最後にどう備えるかについて根本的な変革を求める新しい本が出版されました。Being Mortal: Medicine and What Matters in the End(『死を受け入れる:医学そして臨終のときに重要なこと』)の中で、医師のアトゥール・ガワンデは、命を延ばすことに固執することで、死に近づいた患者にとって何が大切かということがおろそかにされることがある主張しています。「医学によって、死というわれわれの運命についての数世紀にわたる経験や伝統、言説が時代遅れなものとされてしまいました」と、ガワンデは書いています。「老化と死の経験を正面から見ることを避けることは、人に与える危害を大きくし、彼らがもっとも必要とする基本的安らぎを無視することでもあったのです」。ボストンの「ブリガム・アンド・ウィメンズ病院」(Brigham and Women’s Hospital)の外科医であるガワンデは、ニューヨーカー誌の高く評価されているスタッフ・ライターで、ハーバード大学医学大学院の教授です。Being Mortal(『死を受け入れる』)は、彼のベストセラー『アナタはなぜチェックリストを使わないのか?』に次ぐ、彼の4冊目の本です。

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    2014/10/7(Tue)
    記事番号: 
    2
  • アトゥール・ガワンデ医師:「エボラは極めて高い確率で防止可能」しかしこれまでの世界的な対応は「情けないもの」

    シエラレオネは、西アフリカのエボラ出血熱感染拡大へ対処するための、さらなる国際的援助を求めています。同国は10月4日、4ヶ月以上前に初の感染が認められて以来、1日の死亡者数としては最大規模の121人の死亡者を記録しました。シエラレオネだけで、これまでに少なくとも678人が死亡し、西アフリカ全体の公式死亡者数は3400人に達しています。オバマ大統領は10月6日、米政府はエボラ感染の疑いがある人々を発見するための航空機乗客への検査についての更なる規則作りをしていると述べましたが、西アフリカへの渡航禁止については否定しました。一方、米国内で初めてエボラ出血熱と診断された患者のトーマス・エリック・ダンカンは、ダラスの病院で依然、重体の状態です。ダンカンの症例への対処は、米国の病院がいかに米国内のエボラ感染対処に備えているかに疑問を投げかけています。外科医でベストセラー書の著者であり、米国で最も影響力のある医療政策執筆者の一人であるといわれるアトゥール・ガワンデに話を聞きます。「我々の対応は情けないものでした」とガワンデは言います。「我々は何の実質的な対応もしませんでした。アフリカ大陸外での初感染者が米国だったことは、向こうで起こっていることは我々にも関係があるということを気付かせる契機になったという点では、よかったことかもしれません。

    dailynews date: 
    2014/10/7(Tue)
    記事番号: 
    1
  • 「黒人の予言の火」:コーネル・ウエストが革命的なアフリカ系アメリカ人指導者たちの言葉の遺産について語る

    高名な学者、作家で活動家のコーネル・ウエスト博士が彼の新著Black Prophetic Fire(『黒人の予言の火』)について語ります。同書でウエストは、ドイツ人学者で思想家のクリスタ・ブシェンドルフと、6人の革命的なアフリカ系アメリカ人指導者:フレデリック・ダグラス、W・E・B・デュボイス、マーティン・ルーサー・キング・ジュニア牧師、エラ・ベイカー、マルコムX、アイダ・B・ウェルズについて対談しています。初の黒人大統領が米国を率いているにも関わらず、ウエストは「われわれの時代に黒人の予言の火が消えるのを目撃している」のかもしれないと懸念を述べます。

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    2014/10/6(Mon)
    記事番号: 
    2
  • 米国支援のハイチ独裁者「ベビー・ドック」デュバリエ死去 被害者の正義の追及は終わらない

    米国が支援したハイチの独裁者ジャン=クロード・デュバリエ元大統領、通称「ベビー・ドック」が63歳で逝去しました。デュバリエは、1957年以降ハイチを統治した父親の死を受けて政権を継ぎ、1971年から1986年にかけてハイチを統治しました。ベビー・ドックの死の1か月前、ハイチの裁判所は、デュバリエを国際法の下で人道に対する罪で訴追する可能性と、また政権下で軍と準軍事組織によって行われた虐待の責任を問う可能性があるとの判断を下していました。彼の政権下で、多数の刑務所に拘禁された何百人もの政治犯が非常に残虐な扱いを受けたために死亡しました。ベビー・ドック政権は、独立系新聞社やラジオ局を繰り返し閉鎖しました。ジャーナリストは暴行され、中には拷問を受けたり、投獄されたり、国外退去を強制される者もいました。彼のこうした人権(侵害)記録にもかかわらず、ベビー・ドクは米国と親密な関係でした。フランスでの長年の亡命生活の後、デュバリエは2011年にハイチへ戻り、ハイチの現大統領ミシェル・マテリの支援者となりました。本日はハイチの活動家で作家のジャン・サン=ビルとジャーナリストでThe Rainy Season: Haiti Since Duvalier(『レイニー・シーズン:デュバリエ後のハイチ』)を執筆したエイミー・ウィレンツに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2014/10/6(Mon)
    記事番号: 
    1

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