デイリーニュース

  • 元イラク武器査察官 イランが核実験を隠ぺいしているとする主張に懐疑

    ウィーンからの放送です。ウィーンでは世界6大国が11月を最終期限としてイランとの核交渉を行い、西側による制裁緩和と引き換えにイランの核計画を抑制させようとしています。10月初め、国際原子力機関(IAEA)はその報告書の中で、イランが暫定契約での公約を果たしていると報告しました。ところが、西側外交官たちは、イランが核兵器製造を意図した高性能爆弾の実験を実施し、それに関する情報の提供を拒否していると主張しています。この実験に関する情報は、IAEAが調査中の情報文書に含まれているとされていますが、その文書の信憑性は検証されておらず、IAEA関係者の少なくとも1人は、その文書の信憑性に対し懸念を表明しています。本日のゲスト、ロバート・ケリーは、2003年にIAEAイラク・アクション・チームの一員でした。その後、「事実を言わないことが、流血の惨事をもたらすことを身をもって学んだ」として、公に意見を述べています。

    dailynews date: 
    2014/10/24(Fri)
    記事番号: 
    2
  • 「核兵器のない世界」を約束したオバマ 1兆ドルをかけて核兵器をアップグレード

    本日は歴史的な街オーストリアのウィーンからの放送です。2009年オバマ大統領は近隣のチェコ共和国で歴史的な「非核演説」を行いました。この演説で核武装解除の取り組みが宣言され、これがオバマにノーベル平和賞が授与された理由の一つとして言及されました。しかし核武装反対の運動家たちによれば、その後の進展はほとんどありません。ニューヨーク・タイムズ紙の最近の調査では、米国は今後30年間にわたり、1兆ドルをかけて核兵器と施設のアップグレードすることになりそうです。10月には国連で150ヶ国以上が共同声明に署名し、核保有国に対し12月にウィーンで開催される核兵器の人道的影響に関する、第3回目の主要会議への出席を呼びかけました。米国は、この会議に一度も出席したことがありません。「武装解除と非拡散を求めるウィーンセンター(Vienna Center for Disarmament and Non-Proliferation)」のエレナ・ソコヴァ事務局長に話を聞きます。

    dailynews date: 
    2014/10/24(Fri)
    記事番号: 
    1
  • ジェレミー・スケイヒル:イラク人14人の大量殺人で警備隊員に有罪判決も ブラックウォーター社幹部は自由の身のまま

    連邦陪審は、2007年にバグダッドのニスール広場大量殺人に関与したブラックウォーター社の作戦隊員4人に有罪判決を下しました。10月22日、陪審は警備隊員の1人ニコラス・スラッテンを第一級殺人罪に、残り3人のポール・スラウ、エヴァン・リバティ、およびダスティン・ハードを故殺で有罪としました。陪審は現在も、合計33の訴因で告発されている被告たちに対する追加の罪状について協議を続けています。被告らは、ブラックウォーター社の一隊が発砲した際に死亡したイラク人17人中14人の殺害に関して裁判にかけられています。ベストセラーとなった『ブラックウォーター ――世界最強の傭兵企業』の著者ジェレミー・スケイヒルに話を聞きます。「ジ・インターセプト」(The Intercept)に発表されたスケイヒルの最新記事はBlackwater Founder Remains Free & Rich While His Former Employees Go Down on Murder Charges(「ブラックウォーター社創設者は富を失うこともなく自由の身のまま 一方 元社員は殺人罪で有罪に」)です。

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    2014/10/23(Thu)
    記事番号: 
    2
  • 『シティズンフォー』: NSA内部告発者エドワード・スノーデンの物語の内幕を捉えたローラ・ポイトラスの新作映画

    「現段階では、私の言葉を信じてと言うしかない。私は諜報機関に所属する上級公務員です。こうやってコンタクトを取ること自体、非常に危険だということをわかってほしい……あなたの時間の無駄になるようなことはありません。」これは、エドワード・スノーデンが映画製作者ローラ・ポイトラスにあてた最初のメッセージのひとつです。これらのやり取りから始まった協力体制がが後に米国家安全保障局(NSA)が敷いた巨大な監視網を暴露することとなりました。数ヶ月後、ポイトラスは香港のホテルの一室でスノーデンとはじめて会います。ポイトラスは、スノーデンが、ジャーナリストのグレン・グリーンウォルドとユアン・マカスキルにことの詳細を語る様子を20時間以上撮影しました。これまでほとんど公開されていなかったこのときの映像が、ポイトラスの新作Citizenfour(市民4)の中心となっています。ポイトラスに同作についてと、自身が経験した政府の監視について話を聞きます。この映画はポトラスが「9/11三部作」として制作してきた、イラク戦争についてのMy Country, My Country(『わが祖国、わが祖国』)、キューバのグアンタナモ湾米軍基地についてのThe Oath(『誓い』)の三部目の作品です。

    dailynews date: 
    2014/10/23(Thu)
    記事番号: 
    1
  • ノーム・チョムスキー 「米国が国際法に従ったら素晴らしいのに」と国連で

    先週、世界的に名高い言語学者で活動家のノーム・チョムスキーが国連総会ホールでイスラエル・パレスチナ問題について重要な演説を行った後、エイミー・グッドマンが800人の聴衆の前でチョムスキーにインタビューを行いました。チョムスキーは「パレスチナ人の自然権行使をめぐる国連委員会」の後援によるイベントで演説を行いました。「米国が取れる一つの重要な行動は、自国の法律に従うことです。もちろん米国が国際法に従うならそれに越したことはありませんが、それは無理な注文でしょう。」とチョムスキーは言いました。

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    2014/10/22(Wed)
    記事番号: 
    2
  • ノーム・チョムスキー 国連にて米国のイスラエル支援とパレスチナ国家妨害を激しく非難

    国連の潘基文(バン・ギムン)事務総長は、イスラエルが最近のガザ攻撃中に国連施設を破壊した件について調査する計画を発表する中、世界的に知られた反体制派でマサチューセッツ工科大学名誉教授のノーム・チョムスキーが国連総会ホールで行った演説を放送します。これは「パレスチナ人の自然権行使をめぐる国連委員会」の後援によるイベントの一環でした。「1976年1月に始まったパターンが今日まで続いています〔訳注:1976年1月国連安全保障委員会にパレスチナとイスラエルの二国家をそれぞれ承認することで紛争を解決する決議案が提出され、アラブ諸国やPLOはこれを支持した〕。イスラエルはこうした条件での和平を拒絶し、長年にわたり軍事、経済、外交、思想面での絶間ない断固とした米国の支持のもと、膨大な資源をつぎ込んでその実現を全力で阻止しています」と、チョムスキーは述べます。

    dailynews date: 
    2014/10/22(Wed)
    記事番号: 
    1
  • ムミア・アブ=ジャマールが刑務所の中から発言、囚人たちを黙らせるペンシルバニア州の新法

    共和党所属のペンシルベニア州知事トム・コルベットは、囚人の言論の自由の権利を踏みつぶすと批評家らが言う法案に署名し法律として成立させる予定です。議員らは10月第3週、同州の最もよく知られた囚人の一人を標的にする一つの方法として、同法案を可決したと率直に述べました。この囚人はジャーナリストで元ブラックパンサー党員ムミア・アブ=ジャマールです。彼は1982年にフィラデルフィアの警官を殺害したことで有罪になりましたが、長年無罪を主張し続けています。10月14日の夜遅く行われた投票で、ペンシルバニア州議会は「再犠牲者化救済法」(Revictimization Relief Act)を全会一致で可決しました。同法によって、囚人や元犯罪者が公衆の前で話すのを許すことが犠牲者の「精神的苦痛」につながると判事が認めた場合、彼らの公衆演説を検閲ことが許されることになります。この法案は、アブ=ジャマールが10月初旬にバーモント州のゴダード大学で卒業生に向けて事前に録音された卒業式のスピーチを行った後で提出されました。同法案へのアブ=ジャマールの反応を放送し、刑務所からのアブ=ジャマールのコメントを1992年以来録音し放送している「刑務所ラジオ」(Prison Radio)の創設人であるノエル・ハンラハンから話を聞きます。

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    2014/10/21(Tue)
    記事番号: 
    3
  • 元国連特別報告者リチャード・フォーク:パレスチナの闘いに政治的正統性がもたらす希望

    イスラエル政府は10月20日、国連の自由権規約人権委員会の前に珍しく姿を現しましたが、同国の代表団はイスラエルによってほぼ半世紀の間占領されているヨルダン川西岸とガザ地区の状況に対して責任を認めることは拒否しました。イスラエルに、その占領地内での行動の責任を取らせるために6年を費やした法律専門家に話を聞きます。リチャード・フォークは国際連合人権理事会のパレスチナ人権の特別報告官とのとしての任期を終えたばかりです。イスラエルとパレスチナ問題および国連の報告者としての経験についての彼の文章は、新刊Palestine: The Legitimacy of Hope(『パレスチナ:正統性に望みを』)にまとめられています。

    dailynews date: 
    2014/10/21(Tue)
    記事番号: 
    2
  • イスラム国によるコバニ攻撃を無視してきた米国 大規模空爆とトルコと敵対するクルド系勢力への武器供与を始める

    ジョン・ケリー国務長官は10月初め、シリアにあるクルド人の町コバニは「戦略の対象」ではないので、米国は「イスラム国」がこの町を掌握することを妨害する行動は取らないだろうと述べました。しかし、報道映像がトルコ-シリア国境で「イスラム国」の戦闘員が大っぴらに町を攻撃しているのを伝えると、米国主導の有志連合はシリア軍事作戦中最大の空爆で応戦しました。米国主導の有志連合はさらに、数週間に渡ってその実行を拒否していた、シリアのクルド人への武器や支援品の空中投下を始めました。トルコは現在、イラクのクルド人部隊が戦闘に参加できるようシリアとの国境を開放すると述べています。トルコ政府はこれまで、コバニにいるシリア・クルド勢力とトルコの宿敵である「クルド労働者党(PKK)」がつながっていることから、彼らを援助することに反対してきました。この複雑な状況を解説してもらうために、国際法の長年の教授で元国連特別報告者のリチャード・フォークから話を聞きます。彼は4ヶ月のトルコ滞在から米国に戻ったばかりです。

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    2014/10/21(Tue)
    記事番号: 
    1
  • メディアで可能性を広げる銃士たち:障がいのある米露映画製作者が 国境を越えた奮闘の日々を描く

    「メディアで可能性を広げる銃士たち」(Media Enabled Musketeers)を紹介します。これは障がいを持つロシアと米国人が一団となり、映画を通して障がい問題の関心を高めようとしているグループです。彼らは、障害を持つ人々が日常的に直面する課題──アクセシビリティ、愛、夢、そして偏見を巡る問題──を描いた短編映画を10本以上製作しました。その中の一本Don’t Look Down on Me(『見下すのはやめて』)はユーチューブでヒットとなり260万回以上再生されました。同作品は、ニューヨーク在住で、小人症の最も一般的な原因である軟骨形成不全症を患うジョナサン・ノヴィックが隠しカメラを使い、日常的に向けられる偏見と無神経な行動を暴きます。同グループの作品クリップを紹介しながら、この米露プロジェクトがいかにして障がい者の日常に対するよりよい理解を提供し、米露2国間の架け橋となるのか、関係者4人に話を聞きます。

    dailynews date: 
    2014/10/20(Mon)
    記事番号: 
    2

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