著名なフェミニストのビデオゲーム評論家アニタ・サーキージアンは先週、ユタ州立大学でスピーチを予定していましたが、会場で「米国史上最悪の乱射事件」をおこすという脅迫メールが同大学に届いたため中止に追い込まれました。脅迫メールには「フェミニストに人生をめちゃくちゃにされたから、その復讐をしてやる」とありました。送信者はマーク・ルピンと署名、これは1989年のモントリオールの乱射事件で女性14名を殺害した犯人の名前で、被害者の大半は女性の工学系の学生でした。サーキージアンは、ユタ州法ではキャンパス警察は市民が銃を携帯することを阻止できないと言われたため、スピーチを中止しました。「ゲーマーゲート(Gamergate)」と呼ばれるこの事件について、また、繰り返し暴力的脅迫を受けているにもかかわらず続けている、ビデオゲームに登場する女性キャラクターに対する女性嫌悪や性差別、暴力を指摘するキャンペーン運動について、話を聞きます。「ネット上のハラスメント、特にジェンダー問題に関わるネット上のハラスメントが多発しています」とサーキージアンは言います。「女性たちは追いやられている、オフラインへと排斥されているのです。これはゲームの世界だけの話ではなく、広範囲なオンラインの世界、特に男性優位の業界に参加したり仕事したりしている女性たちに起こっているのです」