テネシー州の陪審は、学生寮内で意識のない女子学生を強姦した元バンダービルト大学のフットボール選手に有罪判決を下しました。本日は全米の大学構内で起こる性的暴力を追った画期的な新ドキュメンタリー映画を紹介します。この判決の被告、ブランドン・バンデンバーグとコーリー・ベイティーは、加重強姦を含む合計16の重罪に当たる犯罪で有罪判決を受け、数十年服役する可能性があります。他2名の元バンダービルト大学フットボール選手、ブランドン・バンクスとジャボリアン・マッケンジーも強姦罪で起訴されており裁判を待っています。 しかし、この裁判のように性的暴行の加害者である学生が有罪となり罰せられるのは、実は珍しいことなのです。サンダンス映画祭で初公開されたドキュメンタリーThe Hunting Ground(『ザ・ハンティング・グランド』)は、米国内の大学がいかに性的暴行を隠蔽し、性的暴行の常習犯から学生達を守ろうとしていないかを暴露しています。 この映画の監督であるカービー・ディックとプロデューサーのエイミー・ジーリングに話を聞きます。彼らの前作 The Invisible War(『見えない戦争』)は、軍隊にまん延する性暴力を扱った作品で、2012年にサンダンス映画祭で観衆賞を獲得し、アカデミー賞にもノミネートされました。