◇学生字幕翻訳コンテスト2025 課題ラインアップ◇
2025年度(第11回)コンテストの課題動画です。複数の課題に挑戦することも可能ですが、申し込みは各動画ごとに別々に行ってください。
課題ごとの参考動画は、YouTubeチャンネルからも見られます。ここに掲載したもの以外にも関連する動画がありますので、ぜひ参考にしてみてください → YouTube「2025学生字幕翻訳コンテスト参考動画リスト」
☆☆☆2024年度の受賞作品の字幕動画を掲載しました。YouTubeのプレイリストでご覧ください。
課題1: デジタル・アーカイブ
政府サイトのデータ消滅をインターネット・アーカイブが救う―Part 2(11分)
http://democracynow.jp/dailynews/25/02/28/5
第二次トランプ政権の発足以来、何千もの政府系サイトの情報ページが削除されています。公衆衛生、科学研究、LGBTQの権利などの分野です。公共の情報が大量に消されていく中、それと競争するように「インターネット・アーカイブ」が削除されたリソースのコピーを保存しようと奮闘しています。インターネット・アーカイブはサンフランシスコを拠点とする非営利団体で、永久に失われかねないウェブサイトをスナップショットの形で保存・検索するツール、Wayback Machineを運営しています。2004年以降は、大統領が交代するたびに連邦政府のウェブサイトをアーカイブしてきました。新政権がオンライン・リソースの一部を見直すのは普通のことですが、トランプ政権が実行する破棄のスピードは衝撃的です。Wayback Machineディレクターのマーク・グラハム(Mark Graham)のインタビュー、課題はパート2から最初の11分ぐらいまでです。
日本語字幕つき参考動画:政府サイトのデータ消滅をインターネット・アーカイブが救う―Part 1(5分) (YouTubeでも視聴可)
課題2:ペイパル・マフィアの白人至上主義
イーロン・マスクからピーター・ティールまで トランプを取り巻く南アフリカ・ルーツのオリガルヒ(9分)
http://democracynow.jp/dailynews/25/02/10/3
トランプ大統領が南アフリカを標的にしているのは、政権内の有力アドバイザーである世界一の金持ちイーロン・マスクと、その仲間の超リッチな金融テック業界の大物たちが全員、「何らかの形で子供の頃に南アフリカで育った」ことと結びついています。今や米国のオリガルヒ(寡頭支配集団)といわれるこの男たちは、ペイパル創業に関わったことから「ペイパルマフィア」として知られています。 。
日本語字幕つき参考動画:白人地主を救うため、トランプ大統領は南アフリカへの援助を打ち切り、数百万人の命を危険にさらす(7分)(YouTubeでも視聴可)
課題3:AIのオープンソース化
中国のスタートアップDeepSeekが米国製AIを追い抜く性能でビッグテックを震撼させる(8分)
http://democracynow.jp/dailynews/25/01/29/4
国企業が低コストで開発した優秀なオープンソース・モデルDeepSeekの登場は、米国のAI業界に激震を走らせました。これは単に目先の業績予想に影響するというだけではありません。従来のシリコンバレーのビジネスモデルは、巨額投資による技術独占と顧客囲い込みによって高額料金を課すというものですが、そのようなあり方を根底から揺るがしているのです。
日本語字幕つき参考動画: 反中感情に煽られたTikTok弾圧はビッグ・テックの真の脅威を見落としている (10分)(YouTubeでも視聴可)
課題4:極右の台頭
作家タリク・アリ トランプのガザ民族浄化容認や世界的な極右の台頭を語る(13分)
http://democracynow.jp/dailynews/25/02/15/3
有名な英国の作家でアクティビストのタリク・アリを迎え、多岐にわたる話題を語ります。彼はNew Left Reviewの編集委員を長年務めた人物で、このほどメモワールの第二弾が出版されました(第一弾は60年代の話で、今回はそのつづき)。前半のセグメントでは、中東情勢をめぐる現状や、世界各地で台頭する右翼の権威主義などを取り上げています。彼はエドワード・サイードとも親交があり、パレスチナ問題をめぐる一国家解決案と二国家解決案の歴史的経緯についても説明しています。その一方で、激動の60年代にはミック・ジャガーもデモ友だったというエピソードもあります。
日本語字幕つき参考動画:タリク・アリの『ストリート・ファイティング・イヤーズ』(33分) (YouTubeでも視聴可)
課題5:中南米
グアンタナモに大規模移民収容施設をつくるトランプの計画はハイチ難民を収容した過去を想起させる(7分)
http://democracynow.jp/dailynews/25/02/04/3
トランプ大統領は強硬な反移民政策の一環として打ち出した、難民申請者をキューバのグアンタナモに収監するという政策は、じつは目新しいものではありません。「テロとの戦いにおける永遠の監獄」として知られるようになる以前から、グアンタナモは米軍基地としての「あいまいな主権」を利用して、カリブ海諸国からの難民申請者を収監する施設として長年にわたり使われてきたのです。グアンタナモの歴史を研究する学者ミリアム・ペンサックは、この歴史を説明したうえで、現在ドミニカ共和国がハイチ系の人々を拘束したり強制送還しているように、カリブ海地域にすでに存在する人種差別的な移民排斥政策が、トランプ大統領の反移民政策との連携の可能性を示唆しています。
日本語字幕つき参考動画:グアンタナモ米軍基地 テロ容疑者収容開始から6周年 (YouTubeでも視聴可)
課題6:学問の自由
キャスリン・フランク法学教授:コロンビア大学は4億ドルを人質に取られて屈服 トランプの横暴を助長(12分)
http://democracynow.jp/dailynews/25/03/24/3
米国の学問の自由は正念場を迎えています。コロンビア大学は、4億ドルの連邦助成金を差し止めるというトランプ政権の脅しに屈して、政府が要求する措置をとりました。学内でのマスク禁止、学生を取り締まる警備要員の雇用、中東・南アジア・アフリカ学部やパレスチナ研究センターを監督する副学長の任命などのです。イスラエル批判で辞任に追い込まれた同大学のキャスリン・フランク法学部教授が、米国の大学における言論弾圧の現状について語っています。コロンビア大学はテスト・ケースであり、他の大学でもどこまで弾圧できるかを試しえいるのだと彼女は言っていましたが、実際これに続いてペンシルべニア、プリンストン、コーネル、ブラウンなど多数の大学で助成金を人質に脅しがかけられました。
動画は15分ありますが、課題は冒頭から12分(55;26)のところまでです。
日本語字幕つき参考動画:コロンビア大学のガザ連帯キャンプ 逮捕や停学のリスクを冒して続行(YouTubeでも視聴可)
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