18日、米上院でキーストーンXLパイプラインの建設の可否を問う議決が行われ、承認に必要な最小得票数60票にわずかに及ばない劇的な幕引きになりました。45人の共和党上院議員全員に加え、14人の民主党上院議員がこの法案を支持しましたが、賛成票59票で可決にはいたりませんでした。エリザベル・ウォーレン民主党上院議員が投票集計を発表した後、後ほどサウスダコタのラコタ族と報じられた男性が突然たからかに歌を歌い始め、それを呼び水に抗議者たちもパイプライン賛成に投票した民主党員の名前を叫びました。18日の投票後、共和党は同党議員が上院の過半数を占めることになる1月以降にただちに再度、議案をあげると断言しました。一方、最近リークされた資料によるとキーストーンXLパイプライン建設をめざすトランスカナダ社は、米国内の反対をかわすべく、カナダ国内だけでオイルサンド油田と海港とをつなぐ別のパイプラインを考案し支持を集める「恒久的キャンペーン」に取り組んでいます。世界最大規模の広報会社で株式非公開会社のエーデルマンがトランスカナダのために起草したこの戦略文書には、ロビー戦略と3万5千人の支持者を動員する作戦が詳述されています。サウスダコタのローズバッド・スー族の代表シリル・スコットとガーディアン紙の環境レポーターのスザンヌ・ゴールドバーグに話を聞きます。