デイリーニュース

  • 黒人の命も大切:マイケル・ブラウンを射殺した警官、大陪審で不起訴 怒り噴出のファーガソン

    ミズーリ州セントルイスの大陪審は、武器を所持していなかったアフリカ系アメリカ人の十代の少年マイケル・ブラウンを射殺したファーガソンの警官ダレン・ウィルソンを起訴しないことを決定しました。この決定は、9人の白人と3人の黒人の陪審員による3ヶ月間の審議の結論で、この審議ではウィルソン自身も4時間の証言をおこなっています。この大陪審の決定はファーガソンで怒りを噴出させると同時に、ブラウンの殺害を警察全般で起きているによる有色人種への不当な扱いのパターンの一部と見るグループの間にも激しい怒りを引き起こしています。ブラウンの家族は声明の中で次のように述べました。「私たちの子供の殺害者が自分がしたことの報いを受けないことに、私たちは深く失望しています」。セントルイス郡検事のボブ・マクロックの話を聞き、エイミー・グッドマンが昨晩11月24日にファーガソンの街頭でインタビューした抗議者らの声を放送します。

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    2014/11/25(Tue)
    記事番号: 
    1
  • 独房で米国最長の服役を強いられた囚人へ再び釈放命令 それでも彼の釈放を妨げようとする検察

    連邦控訴裁判所は、元ブラック・パンサー党員で、米国最長といわれる40年間以上を独房監禁状態で過ごしたアルバート・ウッドフォックスの釈放を認める下級裁判所の判決を支持し、ルイジアナ州に彼の釈放を命じました。ウッドフォックスと「アンゴラ・スリー」のもう1人の囚人の故ハーマン・ウォレスはアンゴラ刑務所で守衛を殺害した罪で有罪判決を受けました。「アンゴラ・スリー」と彼らの支持者は、彼らの政治的活動を阻止するため濡れ衣をきせられたのだと主張しています。昨年、連邦判事が、再審で人種差別があったことを理由にウッドフォックスは釈放されるべきだという判決を下しました。ウッドフォックスの罪が覆されたのはこれで3度目となりましたが、検察官はそれらの判決に対し幾度となく控訴することで、この判決命令を執行することを阻止してきました。20日に出された第5連邦巡回控訴裁判所による判決は、満場一致でウッドフォックスの釈放命令を是認しましたが、検察側がウッドフォックスを獄中に留めるため控訴し、釈放を遅らせる恐れがあります。本日は、「アンゴラ・スリー」の一員で、彼が犯していない殺人の罪で29年間を独房で過ごしたロバート・キングと、アルバート・ウッドフォックスの弁護人である、スクエア・パットン・ボグス法律事務所のカリーン・ウィリアムズに話を聞きます。

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    2014/11/24(Mon)
    記事番号: 
    2
  • オバマ大統領はアフガニスタンでの戦闘任務終了を誓った後 密かにアメリカ最長の戦争を引き延ばしていた

    オバマ大統領は、アメリカ最長の戦争を収束させると約束していたましたが、密かにアフガニスタンでの米国の役割を拡大させていました。ニューヨーク・タイムズ紙によると、米軍が直接戦闘に関わることを確実にする機密命令にオバマが署名していたのです。さらに、この命令で米国のジェット機や爆撃機そして無人機が、戦闘任務でアフガニスタン軍を支援することが可能になります。また、状況によっては、アフガニスタン全土でアフガニスタン軍の作戦を支援するため、米国による空爆の権限を認めているということです。この決定は、オバマが今年の春、米軍は2015年からアフガニスタンでの戦闘に参加しないと表明したことと矛盾しています。9月に就任したアフガニスタンの新大統領アシュラフ・ガニもまた、拡大した米軍の役割を支持しており、前任者のハミッド・カルザイが導入した米軍による空爆や共同襲撃の制限を緩和させたと伝えられています。和平活動家で10年間アフガニスタンで人道援助を行っているハキーム医師に話を聞きます。また、アフガニスタンから帰国したばかりの「クリエイティブな非暴力への声」(Voices for Creative Nonviolence)のキャシー・ケリーにも話を聞きます。

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    2014/11/24(Mon)
    記事番号: 
    1
  • ヴィゴ・モーテンセン ハワード・ジンの『民衆の歴史の声』10周年を支援

    ヴィゴ・モーテンセン、ピーター・サースガード、ケリー・マクドナルドなどの俳優が21日、ニューヨーク市に集まり、故人となった歴史家ハワード・ジンの著書で販売部数100万部を超える 『民衆のアメリカ史』を基にしたVoices of a People's History of the United States (『民衆のアメリカ史の声』)を朗読します。このイベントは、ジンとアンソニー・アーノーブが編集したこの本(『声』)の出版10周年を記念するものです。モーテンセンはアカデミー賞候補にもなった俳優で、『ロード・オブ・ザ・リング』3部作などに出演していますが、『声』のパフォーマンスにもたびたび出演し、テレビ・ドキュメンタリー版のThe People Speak (『民衆は語る』)のキャストでもあります。アーノーブとモーテンセンのお2人を招いて、『声』の10周年記念と、いまも変わらぬ政治的な意義について論じます。

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    2014/11/21(Fri)
    記事番号: 
    4
  • 「フードチェーン」 巨大企業から公正賃金を勝ち取ったイモカリー労働者を描く新作映画

    21日、全米各地で公開される新作映画Food Chain (フードチェーン:食物連鎖、食品の生産と供給のシステム、食品チェーン店など多義)は、農場労働者、フロリダのトマト農場、世界最大級のファストフードと食料品のチェーン企業による画期的な連携を描いたドキュメンタリーです。映画の主役のひとりヘラルド・レイエス=チャベスがゲストです。彼は農場労働者でイモカリー労働者連合(Coalition of Immokalee Workers)のオーガナイザーです。レイエス=チャベスは、フェアフード・プログラム(Fair Food Program)に企業12社を参加させることに成功しました。マクドナルド、タコベルに加え、巨大小売企業ウォルマートも加わりました。提携企業は、「1ポンドに付き1ペニー」のボーナスを支援するため、収穫されたトマトにプレミアム(報奨金)を支払うことに合意しました。このボーナスは、トマト摘み作業者に支払われます。まもなく、参加店では、フロリダのトマトに「フェアフード」のラベルが付くことになっています。

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    2014/11/21(Fri)
    記事番号: 
    3
  • 米国が煽る麻薬戦争にメキシコで抗議が起こる中 教会に避難する無資格移民を支援するサンクチュアリ運動

    メキシコのアヨツィナパ師範学校の学生43人が9月に警察の攻撃を受けて以来行方不明になっている事件に対し、11月20日、世界各地で正義を求める抗議の日が実施されました。11月になってメキシコの当局は、2人の容疑者が学生たちの殺害と遺体の焼却を自白したと発表しました。自白に基づき、捜査員たちは焼却で著しく損傷した遺体を発見し、身元の分析が行われています。学生たちの家族と級友たちのキャラバンが20日にメキシコシティに集結したのを契機に、メキシコ全土で怒りの声が沸きあがりました。何万人もが、都市の中心にある広場で集会を開き、エンリケ・ペーニャ・ニエト大統領の高さ30フィートの彫像に火をつけました。この日の抗議行動の組織者のひとり、フアン・カルロス・ルイスがゲストです。司祭でコミュニティ活動家でもあり、エピスコパル派ロングアイランド司教区の移民連絡役も務めています。ルイスは新サンクチュアリ運動の共同創設者でもあります。この運動は、国外退去を避けるため教会に避難している全米の移民を支援しています。

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    2014/11/21(Fri)
    記事番号: 
    2
  • オバマの措置で移民の権利に歴史的な勝利 だが先は長いと活動家は警告

    20日夜、プライムタイムに行われた演説で、オバマ大統領は500万人に及ぶ在留資格をもたない移民に、大統領権限で暫定的な法的地位を与える措置を取る計画を発表しました。これにより、米国の市民権または合法的な永住権をもつ人物の親は、5年以上の在住実績があり身元調査に合格すれば、暫定的に米国に滞在し合法的に働くことを許可されることになります。しかし、この新しい計画では、子供に在留資格が無い場合は救済対象になりません。たとえその子供が2012年のDACAで滞在を許されていても、だめです【訳者註:DACAとは、16歳未満で入国し、2012年現在で31歳未満だった在留資格のない若者たちを対象に、彼らの国外強制退去処分を一時的に引き延ばす暫定措置】。また、今回の大統領命令は、在留資格の無い移民に、正式な永続的法的地位を与えるものではありません。多くの人々が、労働許可を取得し、社会保障番号を与えられ、自分の名で働くことができるようになりましたが、3年後に再申請しなければなりません。デモクラシー・ナウ!の共同司会者でニューヨーク・デイリーニュース紙コラムニストのフアン・ゴンザレスが分析します。ゴンザレスは20日夜、この演説を大勢の在留資格をもたない移民と共に視聴しました。シアトルの活動家家族チームも番組に参加します。

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    2014/11/21(Fri)
    記事番号: 
    1
  • 『慈悲の気持ちで十分』:ファーガソン、 刑務所改善と 貧困の対極に正義がある理由を ブライアン・スティーブンソンが語る

    ミズーリ州ファーガソンが、黒人青年マイケル・ブラウン射殺事件の大陪審の判決を待つ中、弁護士で新刊Just Mercy: A Story of Justice and Redemption(『慈悲の気持ちで十分 ――正義と贖罪の物語』)の著者ブライアン・スティーブンソンに話を聞きます。米国の刑事司法制度の欠点への注目が大きくなりつつありますが、スティーブンソンはそれらの不正義にひとつずつ戦いを挑んできました。スティーブンソンは、アラバマ州を中心に貧者や冤罪被害者といった、米国社会の最周辺にいる人々の代理を務める団体、「平等な正義イニシアティブ」(Equal Justice Initiative)の創設者であり、代表を務めています。スティーブンソンは数十名の死刑囚の釈放を勝ち取り、米最高裁でも6度弁護を務めています。2012年には、歴史的な最高裁裁判で、子どもに仮釈放なしの強制的終身刑の言い渡しを禁ずる判決を勝ち取りました。ノーベル平和賞受賞者の南アフリカのデスモンド・ツツ大司教は、スティーブンソンのことを「米国の若きマンデラ」と呼んでいます。また、彼をハーパー・リー作の名作『アラバマ物語』に登場する恐れを知らぬ弁護士アティカス・フィンチに例える人もいます。

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    2014/11/20(Thu)
    記事番号: 
    3
  • 『マーク・デフリーストの人生とその思い』:フロリダ刑務所の受刑者のショッキングな試練を描く新作映画

    13回も逃走を試み、内7度を成功させたたことで、フロリダ刑務所のフーディーニとして知られる、マーク・デフリーストのショッキングな人生について見ていきます。1979年、デフリーストの父親が死んだ際、、彼に一式の道具を遺しましたが、彼は遺言が執行される前にそれを持ち去りました。10代だったデフリーストは盗難の罪で逮捕され、4年の刑を言い渡されました。34年後、デフリーストは受刑を解かれることもなく、内27年を独房で過ごしました。デフリーストはそのほとんどを、フロリダ州刑務所の悪名高き「X棟」(X wing)で過ごし、そこでは何年も日光を見ることなく過ごしました。デフリーストの人生を描いた新作映画The Life and Mind of Mark DeFriest(『マーク・デフリーストの人生とその思い』)を監督したゲイブリエル・ロンドンに話を聞きます。

    画像クレジット: defriest.com

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    2014/11/20(Thu)
    記事番号: 
    2
  • 最も暖かい10月から一番寒い11月へ 極端な天気の背後に気候変動?

    11月第4週、全米で記録的な寒さが観測されています。もっとも極端なのはニューヨーク州西部で、少なくとも7人が死亡しています。同州バッファローの一部地域では少なくとも6フィートの降雪があり、20日には更に2~3フィートの雪が降ると見られます。米国では、18日には1976年以来11月としてはもっとも寒い朝をむかえました。18日と19日はハワイ州一部地域を含め、全州で氷点下となりました。記録開始以来、もっとも暖かい10月だったとNASAが発表したのがほんの数日前のことです。極端な天気と気候変動の関係について、オンラインマガジン「スレート」(Slate)で天気と気候を担当する気象学者エリック・ホルトハウスに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2014/11/20(Thu)
    記事番号: 
    1

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