インディアナ州のマイク・ペンス知事が、事業主が「宗教の自由」の名のもとにLGBT(性的少数者)へのサービスを拒否することを許可することで差別を認めることになりうる新たな法律を制定したことを受け、同州に対するボイコットと激しい非難が起きています。コネチカット州はこの法案をめぐってインディアナ州を公式にボイコットする最初の州となり、現在サンフランシスコ市とシアトル市も市の予算による同州への旅行を禁じています。アンジーズリスト社とイーライリリー社のトップを含む9人の最高経営責任者らは、インディアナ州当局に対し、同法が差別を認めたり促進するものでないことを保証する「行動を直ちに取る」ことを求める手紙を書きました。インディアナポリスでは3 月28日、ペンスの退任を求めて数千人がデモ行進しました。法に反対する活動家らはボイコットを求め、全米プロバスケット協会(NBA)の元スター選手チャールズ・バークレーなど一部の人々は、近々行われる全米大学バスケットボールの4強大会を同州から移すことを求めています。同法の支援者らは、他の19の州にも似たような法律があり、インディアナ州は不当な批判を受けていると言います。ペンスは彼の新法の「意図をはっきりさせる」新たな対策を取るつもりと述べましたが、LGBTの保護は「私の課題ではない」とも付け加えました。