キャスリン・フランキ法学教授:コロンビア大学は4億ドルを人質に取られて屈服 トランプ政権の横暴を助長

2025/3/24(Mon)
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米国の学問の自由は正念場を迎えています。コロンビア大学は、4億ドルの連邦助成金を差し止めるというトランプ政権の脅しに屈して、政府が要求する一連の措置をることに同意しました。ガザで起きているジェノサイドへの抗議を取り締まるためで、学内におけるフェイスマスク着用禁止、学生を取り締まるための逮捕権限を持つ警備要員36人の雇用、中東・南アジア・アフリカ学部やパレスチナ研究センターを監督する上級副学長の任命などが含まれます。言論の自由の砦として定評のあるコロンビア大学が、まっ先に言論弾圧の攻撃を受け、圧力に屈したことは全米の教育機関にとって悪い予兆です。

イスラエル批判で解任された同大学のキャスリン・フランキ法学部教授は、現在の学内の状況について、学生や研究員がおびえており外国籍の者は外出も控えるほどの監視体制がすでに敷かれていると語ります。抗議学生のリーダーとして逮捕監禁されているマフムード・ハリール氏をはじめ、不当な国外退去の危険にさらされる学生や研究員が存在します。ハリールの逮捕については、じつは大学内部の誰かが連邦政府に通報したからであり、大学側は彼らを庇うどころか不当な措置に加担していることも指摘されています。教育機関としての大学が、巨額の資金で運営される企業体に変質していることがうかがわれます。

法律家であるフランキ教授は、今回のことは一大学機関の敗北にとどまる問題ではなく、米国の立憲制度そのものを骨抜きにしようとする独裁志向の政権が、民主主義破壊のためのワンステップとして、観測気球の上げたのだと指摘します。有名大学や大手の法律事務所といった社会的に強い力を持つ組織を狙い撃ちして、不当な要求に対してどの程度の抵抗があるかを見極めようとしているのだというのです。

結果として、あまり大きな抵抗もなく無理がまかり通ってしまったのだから、今後さらに横暴なやり方で立憲政治の破壊が加速するとをフランキ教授は予想しています。 じっさい、その後の一年で起きたトランプ政権の暴走はすさまじいものがありますね。

*キャスリン・フランキ(Katherine Franke)コロンビア大学ロースクールの元教授。学内に反ユダヤ的な空気を醸成したとする内部告発により退職に追い込まれた。

Credits: 

字幕翻訳:松元静依 田口ひなの 中松結輝 河野莉子
( 関西外国語大学英語国際学部英語国際学科3年、4年 受賞当時)
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