アパルトヘイト撤廃後の南アフリカはいまだにその新時代確立に苦戦していますが、新しいドキュメンタリー映画、I Live to Sing(『歌うために生きる』)では、過去には黒人生徒の入学が禁じられていたケープタウン大学オペラ科の秀才3人を追います。「長いあいだ、南アフリカでもその他の国々でも、オペラは完全にヨーロッパ文化であり、エリート向け、白人向けの芸術と見られてきました。白人は、黒人がオペラを歌うために必要な素養を身につけることはないと考えていましたし、黒人による南アフリカ政府もまたオペラは白人のものだと思っていました」と映画を監督したジュリー・コーエンは言います。本作は7月18日ニューヨーク市のPBS13局で初放映された後、オンラインでも公開されます。