企業による全面的な政府乗っ取りが起きている―監視グループ「パブリック・シチズン」は20日に発表した報告で、そう結論づけました。この報告書は、アメリカの企業界がトランプ政権の最初の1カ月間でいかにその恩恵を受けたかに目を向けています。国務長官になったのはエクソン元CEOレックス・ティラーソンでした。ゴールドマン・サックス出身者が何人も政権トップの座に就きました。スティーブン・ムニューチンが財務長官、スティーブン・バノンが首席戦略官、ゲイリー・コーンが米国国家経済会議(NEC)委員長といった具合です。トランプはさらにウォール街の改革をめざすドッド=フランク・法をなし崩しにし、顧客の最善の利益に基づいてアドバイスを提供することを金融アドバイザーに義務付けた規則を廃止する大統領令にも署名しています。パブリック・シチズン代表のロバート・ワイスマンに話を聞きます。