デイリーニュース

  • がんサバイバーで障害者のオラ・オジウミ:「オバマケアを廃止するというトランプ大統領の方針にぞっとしました」

    ドナルド・トランプ大統領は28日の上下両院合同本会議での演説で、「オバマケアは破綻している」として、その改革を議会に呼びかけ、「今晩、私はまた議会に、オバマケアを廃止し、選択の幅を広げ、アクセスをふやし、コストを下げ、より良い医療を受けられる制度に改革するよう求めます」、「全ての米国人に、政府が認定する医療保険への加入を義務付けることは、米国にとって決して正しい解決策ではありませんでした」と述べました。ゲストのオラ・オジウミはコミュニティー活動家で26歳、障害者です。オバマケアこと、医療費負担適正化法(Affordable Care Act)の受益者の一人として、メリーランド州選出の連邦議会下院議員ステニー・ホイヤーに招待されて大統領演説に出席しました。彼女はがんサバイバーで、腎臓と心臓の移植手術も受けました。

    dailynews date: 
    2017/3/1(Wed)
    記事番号: 
    6
  • ナチスの政策を思い起こさせる動きートランプによる「移民犯罪記録追跡機関」創設

    28日の施政方針演説の中でトランプ大統領は、「移民犯罪被害者(VOICE=Victims of Immigration Crime Engagement )」という政府機関を新設する計画を表明しました。これに先立ちトランプは、国土安全保障省に対し、移民が犯した犯罪のリストの作成を指示していました。歴史研究者の中には、これをナチス時代のドイツがユダヤ人が犯した犯罪リストを公開していた政策と引き比べる人たちもいます。トランプ大統領の演説のそのくだりとともに、近日出版予定の書One Long Night: A Global History of Concentration Camps.(『ある長い夜:強制収容所の世界史』)の著者である、アンドレア・ ピッツアーに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2017/3/1(Wed)
    記事番号: 
    5
  • リンダ・サルスール:米国人ムスリムたちは 破壊行為にあったユダヤ人墓地のために すでに12万5千ドルの寄付金を集めた

    トランプ大統領は、議会での施政方針演説の初めに、全米各地の5つのユダヤ人コミュニティセンターに対する爆破予告と2つのユダヤ人墓地での数百におよぶ墓石への冒とく破壊行動、およびカンザス州での白人男性によるインド人青年の殺害―犯人は銃撃の前に「俺の国から出ていけ」と叫んだとされるーを非難しました。しかしトランプは、モスクを標的とした最近の攻撃については、言及しませんでした。この演説の数時間前に、トランプはこうした反ユダヤ事件は「偽旗作戦」(false-flag)攻撃、(敵対する相手が行っているかのように見せかけるため、敵になりすまして実行する作戦)かもしれないと示唆していました。ユダヤ人墓地破壊行為の修復のために12万5千ドルの基金集めに貢献した米国人ムスリム活動家、リンダ・サるスールの話を聞きます。

    dailynews date: 
    2017/3/1(Wed)
    記事番号: 
    4
  • ケリー・ライト・ヘルナンデス教授 強制送還計画を論評 「トランプは1950年代の脅し作戦を復活」

    2月28日夜の施政方針演説の中で、トランプは、米国は能力に基づく移民制度に改めるべきだと述べました。また、米国南部のメキシコとの国境に壁を建設し、国の安全を確保するためと称して滞在許可のない非正規移民を厳しく取り締まると表明しました。カリフォルニア大学ロサンゼルス校の歴史研究者、ケリー・ライトル6・ヘルナンデスの話を聞きます。

    dailynews date: 
    2017/3/1(Wed)
    記事番号: 
    3
  • 記録的な軍事費大幅増加を求めるトランプ大統領 レーガン& ブッシュ両大統領をはるかに凌駕

    トランプ大統領は、軍事予算を10%増にあたる6000億ドル増加させる一方で、他の省庁の予算を大幅に削減することを提案しました。削減には、環境保護庁や国務省が含まれそうです。上下両院合同本会議での演説でトランプは「私は軍再建の予算を議会に送り、国防予算の強制削減措置の停止と米国史上で最大級の国防費増額を求めます」と語りました。

    dailynews date: 
    2017/3/1(Wed)
    記事番号: 
    2
  • 「わたしの大統領ではない」:米国人ムスリム活動家のリンダ・サスール トランプ大統領施政方針演説への招待を拒否

    トランプ大統領は、上下両院合同会議での就任初の施政方針演説で、軍事予算の大幅な増加や、オバマケア(医療保険制度改革)の廃止と手直し、メキシコ国境での壁の建設、国の安全を確保するためと称する滞在許可のない非正規移民の厳しい取り締まりを表明しました。本日の円卓討論では、まず米国人ムスリム活動家で「ワシントン女性行進」(Women’s March on Washington)の共同代表も務めたリンダ・サスールに話を聞きます。彼女は施政方針演説に招待されましたが、出席しませんでした。

    dailynews date: 
    2017/3/1(Wed)
    記事番号: 
    1
  • 「あなたはイスラム教徒ですか?」:モハメド・アリの息子と元妻が語るフロリダ空港での拘束と尋問

    あなたはイスラム教徒ですか? あなたの名前をどこで得ましたか? これは、伝説的ボクサー、故モハメド・アリの息子が2月初旬、黒人歴史月間のイベントに参加した後ジャマイカからフロリダに入ったとき空港で入国管理局員たちによって投げかけられた質問です。モハメド・アリ・ジュニアが自分はイスラム教徒だと述べると、当局は彼を拘束し2時間以上にわたって尋問したと報じられています。アリは自身の母親カリラ・カマチョ=アリと一緒に旅していました。彼女は偉大なボクサーの2番目の妻であり、彼の最初の4人の子供の母親です。彼女も拘束されました。彼ら2人と彼らの弁護士であるクリス・マンシーニに話を聞きます。

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    2017/2/28(Tue)
    記事番号: 
    3
  • 「裏切りの10年」:米国が1930年代に50万人以上の米国市民をメキシコへ追い出した過程

    ドナルド・トランプ大統領は2月28日、議会に向けて初の大統領演説を行う予定です。トランプが強制送還の増加を推し進めていることと、イスラム教徒が主流を占める一部の国の市民の米国への入国を妨害していることへ抗議として、民主党議員が移民へ傍聴券を譲渡するという行為が始まっています。しかし、メキシコ系の人々が仕事を奪っていると非難されて悪者扱いされ、米国を去るよう強要されるのは今回が初めてではありません。1930年代の大恐慌時代、米国に住んでいた100万人以上の人々がメキシコに強制送還されました。そのうち、約60%はメキシコ系の米国市民でした。この、見落とされることの多い米国史の一節についての著名な研究者で、カリフォルニア州立大学ロサンゼルス校の米国史とメキシコ系米国人研究の教授であるフランシスコ・バルデルマに話を聞きます。彼はDecade of Betrayal: Mexican Repatriation in the 1930s(『裏切りの10年:1930年代のメキシコ人の送還』)の共著者です。

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    2017/2/28(Tue)
    記事番号: 
    2
  • トランプが540億ドルの歴史的な軍事費増加を進める中 戦争の代価のために彼はどのプログラムを削減するのか?

    トランプ大統領は2月28日の夜、連邦議会へ向かい、上下両院合同本会議の前で彼の予算案の一部の概要を示す予定です。トランプは2月27日、軍事予算を昨年から10%増の6000億ドル以上に増加する一方、環境保護庁や国務省を含むと見られる他の省庁の予算は大幅に削減することを提案しました。トランプは、軍事費を歴史的に拡大したいと述べました。この発言に対し、カリフォルニア州選出の民主党下院議員バーバラ・リーは、ツイッターに「トランプ[大統領]の道徳的に破たんした予算案は、貧困者[と]地球を犠牲にして国防総省にさらなる資金をつぎ込もうとしています。これは恐ろしい考えです」と記しました。「戦争の代償プロジェクト」(Costs of War Project)の共同代表でボストン大学の政治学教授である、ネーター・クロフォードに話を聞きます。彼女は2016年9月、米国は9.11同時多発テロ以来、国土安全保障とイラク、アフガニスタン、シリア、パキスタンでの戦争に5兆ドル近くを使ったことを明らかにした報告書を発表しました。

    dailynews date: 
    2017/2/28(Tue)
    記事番号: 
    1
  • キース・エリソン、DNC委員長選に落選 パレスチナの権利擁護を表明したことに対する中傷キャンペーンを受けて

    米民主党の将来を左右する選挙として注目されていた民主党全国委員長選挙の決選投票で、トム・ペレス前労働長官がキース・エリソン下院議員を激戦の末、下しました。ミネソタ州選出のエリソン議員は議会の進歩派議員連盟(Congressional Progressive Caucus)の共同議長を務め、イスラム教徒として初めての下院議員です。エリソン議員はバーニー・サンダース上院議員の支持者から幅広い支持を受け、民主党のより進歩的な人々にも支持されました。ペレスを支持したのはオバマ大統領など党のエスタブリッシュメント層でした。ペレスはラティーノとして初めての民主党代表となります。投票前に結果がわからなかったDNC委員長選挙は、ここ30年余りで初めてとなります。激戦となった25日の投票後、エリソンの支持者らが抗議に押し寄せ、「巨額の資金ではなく人々のための党を」と訴えました。調査報道サイト『インターセプト』記者のザイド・ジラニに話を聞きます。ラジニの最新記事は、"Keith Ellison Loses DNC Race After Heated Campaign Targeting Him for His Views on Palestine"(「DNC委員長選挙で敗れたキース・エリソンはパレスチナ問題をめぐる中傷キャンペーンの標的だった」)です。

    dailynews date: 
    2017/2/27(Mon)
    記事番号: 
    5

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