デイリーニュース

  • リベリア人ノーベル平和賞受賞者リーマ・ボウイー セックス・ストライキで男性を戦争拒否に導く

    婦人国際平和自由連盟(WILPF)の設立を記念し、1000人を超す女性平和活動家が集まりました。リベリアのノーベル平和賞受賞者リーマ・ボウイーもその1人です。2003年の第二次リベリア内戦終結をもたらした女性による平和運動を率いた時のことを回想し、ボウィーは言います。「効果を生む戦略とは何かを常に考えるようにしていました。私たちの国では、立場を明確にする男性はあまりいませんでした。そこで物言わぬ彼らを行動に駆り立てるために、私たちはセックスを拒否することにしたのです」。このストライキは1人のムスリム女性の発想だったと彼女は言います。米国の公民権運動からもインスピレーションを受けたとボウィーは言います。2011年、同じリベリア人エレン・ジョンソン・サーリーフ、イエメンのタワックル・カルマンと共にノーベル平和賞を受賞。リベリアに拠点を置く「ボウイー平和財団アフリカ」の創設者で代表です。

    dailynews date: 
    2015/4/27(Mon)
    記事番号: 
    2
  • 暴力にNO対話にYES ノーベル平和賞受賞者マイレッド・マグワイアが歩んだ平和への道

    ハーグから生放送です。100年前、1000人を超す女性平和活動家が戦争終結を求めて、世界中からここハーグに集まりました。「国際女性会議」と知られるこの特別会議が開催されたのは第一次世界大戦が猛威を振るうさなかでした。本日、アフガニスタン、イラク、シリア、リビア、イエメン、他の国々での戦闘が激化するなか、「婦人国際平和自由連盟(WILPF)」100周年を記念し、再び女性たちが世界各地から平和を呼びかけるためにハーグへ集まりました。本日はデモクラシー・ナウ!独占放送として3人のノーベル平和賞受賞者に聞きます。「彼女たちの課題は軍国主義と戦争を終結させ、平和、国際法、人権そしてデモクラシーを構築することです」と1人目のゲストのマイレッド・マグワイアは言います。マグワイアは1976年、生まれ育った北アイルランドにおける根深い民族的・政治的対立の終結に貢献したことが認められノーベル平和賞を32歳で受賞。ベティ・ウィリアムズとの共同受賞でした。二人は、北アイルランドの公正で平和な社会の構築をめざす「ピース・ピープル」創設の支援者です。マグワイアは当時、ノーベル平和賞の最年少受賞者でした。著書はTheVisionofPeace:FaithandHopeinNorthernIreland(『平和のビジョン:北アイルランドにおける信仰と希望』)があります。

    dailynews date: 
    2015/4/27(Mon)
    記事番号: 
    1
  • 抹殺された人々:アルメニア人虐殺から100年 トルコは依然否定

    4月第4週で、アルメニア人虐殺事件から100年となります。1915年4月24日、オスマン帝国の青年トルコ党が、トルコの支配下で暮らしていた非武装のキリスト教徒少数派民族アルメニア人の組織的かつ計画的な大量虐殺を始めました。約150万人のアルメニア人が直接的な殺害のほか、餓死、拷問、「死の行進」の強要などで死亡しました。それに加え100万人が難を逃れて恒久的に亡命しました。今日でもトルコ政府はこの虐殺を否定し続けており、オバマ大統領は大統領就任以来、この出来事に対し「虐殺」という表現を避けています。番組では、コルゲート大学人文科学教授でThe Burning Tigris: The Armenian Genocide and America’s Response(『燃えているチグリス川:アルメニアの大量虐殺とアメリカの対応』)の著者であるピーター・バラキアン、父親が1915年アルメニア人虐殺の生存者のアナヒド・カチアン、そしてコロラド州アルメニア人協会(Armenians of Colorado)の活動家サイモン・マガキアンに話を聞きます。また、アルメニア人ラジオ・パーソナリティーで作家のデイビッド・バーサミアンの母親が、幼少時に起きたアルメニア人虐殺の体験を語った録音も放送します。

    dailynews date: 
    2015/4/24(Fri)
    記事番号: 
    4
  • ライカーズ刑務所内の強烈動画 看守がかばん窃盗の罪に問われた10代若者に暴行

    ザ・ニューヨーカー誌が入手した強烈な動画には、ニューヨーク市のライカーズ島刑務所施設内の度を超した暴力が記録されていました。監視カメラ映像には、10代の元受刑者のカリーフ・ブローダーが2度にわたり暴行されているところが映っていました。1つ目は2012年、独房の名で知られているライカーズ中央刑罰隔離棟の中にいるこの若者の映像です。看守がブローダーをシャワー室に連れて行く途中でブローダーが何か喋った瞬間、突然看守が既に手錠をされている彼を乱暴に床に押さえつけました。2010年の別の映像では、ブローダーが彼の顔につばを吐いたギャングメンバーを殴った後に何十人もの他の受刑者から暴行を受けているところが映っています。他の受刑者らはブローダーの上に乗っかり、看守が仲裁に入るまで拳で殴っています。リュックサック窃盗という彼が犯していない罪を認めなかったために高校2年生の16歳で刑務所に入れられた後、どのように彼がライカーズ刑務所で3年近くを過ごしたのか、2014年にザ・ニューヨーカー誌上で彼についての記事を書いた同誌常勤記者のジェニファー・ゴナマンに独占インタビューをします。この動画について彼女と話すのは当番組が最初です。「(ライカーズ刑務所内の)動画は決して絶対に外部に出ません。誰も見ていないところで、この動画に移っているようなことが起きているのです。」とゴナマンは話します。

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    2015/4/24(Fri)
    記事番号: 
    3
  • 2年間の移送禁止法案投票を前にグアンタナモ囚人移送を急ぐ国防総省

    ワシントンポスト紙によれば、米議会が今後の囚人移送の妨害することでオバマ大統領によるグアンタナモ米軍収容施設の閉鎖計画を頓挫させようしているのに先駆け、米国防総省は5月に同収容施設からの数十人の囚人移送をさらに迅速化するつもりだといいます。手始めとして、おそらく6月に10人の囚人を国外に移動する計画を立てています。最終的に国防総省は移送許可の出ている57人の囚人を2015年末までに移すこととを目指しています。本日は、新たな法律により施設閉鎖がほぼ不可能になるだろうと話すアメリカ自由人権協会の副法務部長のジャミール・ジャファーに話を聞きます。

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    2015/4/24(Fri)
    記事番号: 
    2
  • 無人機攻撃による人質死亡でオバマ大統領謝罪 米国は誰を殺しているか知っているのか 

    パキスタンでの米国無人機による攻撃でがアルカイダの人質2人が誤って殺害されたと伝えられています。ホワイトハウスは、米政府の契約業者ウォーレン・ワインスタインとイタリア人の援助活動家ジョバンニ・ロポルが、1月にアフガニスタンとパキスタンの国境地帯で死亡したと発表しました。23日、オバマ大統領はこの失敗した作戦の「全責任」は自分にあるとし、今回のことは非常に遺憾な痛ましい損失であると表現しました。ホワイトハウスによると、この作戦により米国人アルカイダ指導者のアハマド・ファルークも殺害したと伝えられています。別の攻撃では別の米国人アルカイダメンバーのアダム・ガダーンも死亡したとしています。何百時間もの監視にも関わらず、ホワイトハウスはこの攻撃中に米国人とイタリア人の人質らがアルカイダの収容所に拘束されていたと信じるのに十分な根拠は何もなかったとしています。アメリカ自由人権協会(ACLU)の副法務部長のジャミール・ジャファーは「どちらの攻撃でも実際に誰を殺しているか政府は知らなかったのです。昨日の発表によって、これらの攻撃を政府が統制している規制を問題視する理由がさらに増えました」とい言います。イエメンで起きた米国無人機攻撃による一般市民殺害を記録した新たな報告が発表された直後にこの作戦失敗が発覚しました。

    dailynews date: 
    2015/4/24(Fri)
    記事番号: 
    1
  • 米支援のサウジによるイエメン戦争、終息の兆しなく 赤十字は「悲惨な」人道的危機と呼ぶ

    「決意の嵐」(Decisive Storm)と呼ばれる軍事作戦は終了したというサウジアラビア政府の主張にもかかわらず、同国主導の連合国戦闘機は23日、イエメンの都市エイデンとイブを空爆しました。サウジアラビアおよびアラブ9カ国の同盟国は3月25日、イエメンへの空爆を開始しました。この空爆で米国は情報提供と後方支援を行い、湾岸同盟諸国への新たな兵器販売を加速させました。今週はじめ、米国は新たに軍艦2隻をイエメン沿岸に配置しました。空爆は、2014年にフーシ(シーア派反政府組織)が首都サヌアを占拠し、アブド・ラッボ・マンスール・ハディー大統領を追放したことではじまりました。4月22日、赤十字国際委員会は、イエメンは「悲惨な」人道的危機状態にあると発表しています。ラトガース大学准教授(歴史学)で、中東研究センター主任のトビー・ジョーンズに話を聞きます。

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    2015/4/23(Thu)
    記事番号: 
    2
  • 「走る黒人は取り締まれ」:ボルチモア警察勾留中の黒人男性死亡、抗議デモが拡大

    ボルチモアでのフレディ・グレイ死亡事件に対するデモが5日目に入りました。27歳のアフリカ系アメリカ人男性のグレイは、ボルチモア警察に逮捕された1週間後の4月19日、脊髄損傷が原因で亡くなりました。遺族と弁護士によれば、グレイは喉頭を潰され、脊髄が「首の所で8割切断されていた」と言います。予備的検視報告書では、グレイの死因は脊髄損傷とされていました。目撃者が撮影したビデオには、苦しみに叫んでいるらしきグレイを、警察が引きずりながら輸送車に連れていく様子が映されていました。別の目撃者は、警察はグレイをプレッツェルのように折り曲げた、と証言しています。警察労働組合は、抗議に集まった人々をリンチに走りそうな集団と呼びましたが、元ブラックパンサーのエディ・コンウェイは、リンチされたのはグレイの方だと主張します。「リンチに集まった集団は確かにいました。死体も残っている。裁判も、陪審も、判決もなしに人が死んだ。死刑が行われたのです。これこそリンチというものです」とコンウェイは言います。「彼ら(警察)は、悪かったのは被害者の方だと主張しています。彼らは、リンチされた人々の方が抗議するのを悪と呼ぶのです」

    dailynews date: 
    2015/4/23(Thu)
    記事番号: 
    1
  • 「あと何人いるのか?」 2014年だけでも世界で116人の環境擁護者の殺害された 多数が中南米で

    「アースデイ」特集を続けます。近年、環境活動家の殺害事件が増加し、最大の被害を受けているのは先住民コミュニティです。環境団体「グローバル・ウィットネス」による新しい報告書によると、2014年には、少なくとも116人の環境活動家が殺害されたということです。1週間に2人以上が殺されたことになります。そのうち4分の3は、中南米で起きました。ごく最近もホンジュラス北部での鉱山開発に反対する抗議のさなかに先住民トルパン族の指導者3人が銃殺され、ホンジュラスは、環境活動家にとってもっとも危険な国になっています。「グローバル・ウィットネス」の活動家で新報告書 How Many More? (『あと何人くらいいるのか?』)の作成者でもあるビリー・カイトに話を聞きます。

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    2015/4/22(Wed)
    記事番号: 
    4
  • 「アースデイ」特集: ダム・プロジェクトに反対して闘ったビルマの写真家 ゴールドマン環境賞を受賞

    次は、2015年「ゴールドマン環境賞」のアジア地区の受賞者ミント・ゾーに話を聞きます。ゾーはビルマのジャーナリスト兼活動家で写真とアートを用いてイラワジ川のダム建設に対する抗議活動を組織しました。このダムが建設されていたら、先住民1万8000人が立ち退きを余儀なくされ、さらに数百万人に影響が及ぶおそれがありました。

    dailynews date: 
    2015/4/22(Wed)
    記事番号: 
    3

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