1965年、100万人を超える死者を出したインドネシアの大虐殺から2015年10月1日で50周年を迎えます。人権団体は現在、この大量殺人における役割を米政府が認め、CIA、軍隊、その他の政府記録を公表することを求めて署名活動を行っています。米国はこの大量殺人が行われていた当時、インドネシア軍に財政的軍事的支援を行い、情報を提供しました。本日は、兄の殺人者と対決し、追及するインドネシア人男性に注目します。アディ・ルクンの兄は1965年、アチェ州の自警団組織「コマンド・アクシ」(Komando Aksi)に殺されました。アディ・ルクンの追及は、ジョシュア・オッペンハイマーの新作ドキュメンタリー『ルック・オブ・サイレンス』のテーマとなっています。シリーズ前作となる2012年公開の『アクト・オブ・キリング』でオッペンハイマーは、インドネシア人暗殺部隊のリーダーたちに働きかけ、実際の殺害の様子を再現させました。この映画はアカデミー賞にノミネートされました。