アルメニア・アゼルバイジャン紛争がトルコの介入で「代理戦争」に発展しかねない理由

2020/10/9(Fri)
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【20/10/09/3】アルメニアとアゼルバイジャンは係争中の領土ナゴルノ・カラバフをめぐる2週間の戦闘を受けて、それぞれの外相をモスクワに送って交渉を行うことになりました。すでに少なくとも300人が犠牲となり、もっと広域の地域紛争に発展する恐れがあります。トルコがアゼルバイジャンを公然と支持し、ロシアはアルメニアを支持しているからです。ナゴルノ・カラバフ州はアゼルバイジャンの内側に位置していますが、支配権を握っているのはアルメニア系の住民です。「トルコがアゼルバイジャン側に味方して介入すれば、おおきく不安定化させる要因となります」と、ストーンヒル大学の政治学・国際関係学の教授アンナ・オハニャン氏は言います。「そうなれば、この紛争が代理戦争に発展する条件が整います」

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