ハイチ地震現地報告 震源地レオガンを行く

2010/1/22(Fri)
Video No.: 
3
28分

デモクラシー・ナウ!のスタッフは、震源地レオガンに向かいました。外国のメディアが入ったのはこれが初めてだったらしく、貴重な映像です。同行したのは番組スタッフとリベルテ紙のアイブス記者です。

首都ポルトープランスを出てカルフールとグレシエを抜けレオガンに到着するまでの行程で、出会った被災者たちは口を揃えて、外部からの助けがまったくないと訴えます。レオガンではほとんどの家が倒壊し、1万人が生き埋めになったと推測されているのに、医師も救援隊も到着せず、ヘリコプターが上空を飛んでも着陸はしません。瓦礫の下からは耐え難い死臭がただよい、住民たちは素手で亡くなった者たちを掘り出しています。雨季が近づいているのにテントもなく、雨が降れば汚染が広がることが懸念されるので、一刻も早く遺体を回収しに来てほしいと訴えます。

エイミーたちの取材中に、一台のヘリコプターが飛び立ち、飢えた人々の頭上を旋回して食糧の入った袋を落として行きました。まるで犬に骨を投げるようだと、住民は怒ります。どうして手渡すことができないのか、国連は何を怖がっているのか?死者を掘り出す道具もない飢えた被災者たちがそれほど怖いのは、自分たちの側に後ろめたさがあるからではないのでしょうか。(中野)

Credits: 

字幕翻訳:阿野貴史/校正:桜井まり子
全体監修:中野真紀子・高田絵里