伝説の労働活動家シーザー・チャベスの日

2008/3/31(Mon)
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18分

伝説的な労働活動家で公民権運動の指導者シーザー(セサル)・エストラーダ・チャベスは、米国の農場労働者たちの組合を初めて結成し、軌道に乗せた人物です。米国の農場労働者はメキシコをはじめとするラテンアメリカ諸国からの出稼ぎが多く、劣悪な労働条件で働く季節労働者です。

米国で大きなグループを形成しているラテンアメリカ系移民(ラティーノ)にとって、農場労働者は米国における自分達の歴史を象徴するものであり、彼らの人間としての尊厳の回復は、ラティーノ全体の地位向上と結びついています。農場労働者の労働条件改善と人権拡大につとめたシーザー・チャベスは、米国のラティーノ社会のみならず一般労働運動にも大きな遺産を遺しました。

彼の誕生日3月31日は、米国の9つの州で「シーザー・チャベスの日」として休日になっています。この日には全米各地で、チャベスの生涯と彼が遺したものをたたえるイベントが開催されます。チャベスとともに全米農場労働者組合を設立した長年の同士ドロレス・ウエルタに話を聞きました。(関)

*ドロレス・ウエルタ(Dolores Huerta)シーザー・チャベスとともに全米農場労働者組合を共同設立した長年の同志

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字幕翻訳:関房江 /校正:大竹秀子
全体監修:中野真紀子/高田絵里