NATOがリビアへの空爆を終了する中、米国はアフリカへのより大きな軍事的支配を目指しているのか?

2011/11/1(Tue)
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北大西洋条約機構(NATO)は10月31日、リビアへの空爆を終了しました。過去7ヶ月にわたって、NATOの航空機は9700回の爆撃作戦を含む2万6500回以上の出撃を行いました。NATOは、リビア内の5900ヶ所の軍事目標を爆撃したと発表しました。NATOのアンドレス・フォー・ラスムセン事務総長は、作戦は成功したと称賛しましたが、多くのアナリストたちは、NATOの激しい空爆は国連の権限を侵害したと述べています。「NTOがリビアで果たした役割は、非常に問題があり、非常に憂慮すべきものです。最終的には、非常に長期間にわたってリビアの将来に有害な影響を与えることになるでしょう」と政策研究所(the Institute for Policy Studies)のフィリス・ベニスは言います。「NATOの空爆はとにかく市民を守るためにすぎなかったという考えは全く当てはまりません。」ベニスは、リビア革命はアラブの春の一部として始まったが、NATOの介入はそれを「北アフリカにある中東のアラブ国への新たな欧米の攻撃」に変えてしまったと言います。彼女はさらに、アフリカにおける米軍の台頭に警告を発しています。「アフリコム(米国アフリカ司令部)を、米軍によって行われる医療やエイズ教育、女性の権利のためのものであると言い張ろうとしていますが、アフリカは現在、中東全域よりも多くの石油を米国に供給しているという非常に深刻な現実問題があるのです」。

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