アッティカ刑務所の反乱から40年 新発見テープが示す犠牲者多数の鎮圧を賞賛したニクソンとロックフェラー

2011/9/16(Fri)
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40年前の今週ニューヨーク州警察がアッティカ刑務所を襲い、所内の非人道的な環境に抗議して決起した囚人たちを鎮圧しました。1971年9月13日、当時のニューヨーク州知事ネルソン・ロックフェラーは武装した州警察隊に刑務所を制圧するよう命じました。警察隊はそのとき2000発以上の銃弾を無差別に発砲し、終わってみると囚人29人、刑務官10人の計39人が死亡していました。銃撃が終わってからも警察はさらに多くの囚人たちを殴打し拷問したのです。新たに明らかになった録音テープによると、当時の大統領リチャード・ニクソンは鎮圧の当日ロックフェラーと電話で話し、暴力的な鎮圧を熱心に支持していたことがわかりました。ロックフェラーも、急襲前には300人からの囚人たちが死ぬことになるかもしれないと思ったが、いずれにしても作戦執行に踏み切ったとニクソンに打ち明けていました。テープの最初から最後までニクソンは蜂起した囚人たちの人種構成を話題にし、「基本的には黒人のもの」とこの刑務所反乱を呼んでいます。ニクソンはまた、弾圧の犠牲者は全員アフリカ系だとする間違った発言を繰り返し、アッティカ蜂起の指導層は人種混成だった事実を矮小化しています。今回のこの録音テープの公開を手助けしたニューハンプシャー大学マンチェスター校の歴史学者テレサ・リンチに話を聞きます。

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