国際女性デー:「男性優位社会と資本主義の同盟」に抗議しスペイン全土で女性のゼネスト

2018/3/1(Thu)
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2018学生字幕翻訳コンテスト 課題3 Year of Women の受賞作です

昨年の"MeToo”運動から火がついた女性のエンパワメント運動は世界に拡大中です。3月8日の国際女性デーでは世界各地で女性たちが行動を起こしました。フィリピンでは、女性達がマニラで集会を開きロドリゴ・ドゥテルテ大統領の政治方針に抗議しました。アフガニスタンでも、女性たちがカブールで公共集会を決行。ケニアでは、女性や障害のある少女に対する暴力についての議論。英国では婦人参政権獲得100周年を祝う集会があり、。婦人参政権活動家エメリン・パンクハーストのひ孫も登壇しました。

スペインでは国際女性デーに、史上初の女性による24時間のゼネストが全国規模で決行され、女性たちが職場を離れて街頭に出ました。標語は「私たちが止まれば世界も停止する」、女性たちの働きなしでは社会が回らないことを見せつけました。彼女たちが求めるのは女性の人権と男性と同等の雇用条件です。バルセロナ市長アダ・コラウ氏やマドリード市長マヌエラ・カルメナ氏など女性政治家も、この運動に支持を表明しています。世論調査ではストライキの支持率は82%に達しています。

スペインの賃金格差は約22%、女性が男性と同じ仕事をしていても、平均で22%報酬が少ないのです。また企業、政府、公共部門において女性の管理職の割合が低いことも課題となっています。でも日本の女性格差はさらにひどく、おまけにセクハラもレイプもちゃんと処罰されません。そろそろ女性の反乱が起こってもいいかも。(中野真紀子)

*マリア・カリオン( María Carrión):スペイン在住の独立ジャーナリスト。

Credits: 

字幕翻訳: 坂田惠未 ロンドン大学東洋アフリカ学院(SOAS)修士1年(2018コンテスト受賞時) 監修:中野真紀子