イブ・エンスラー 「私の癌とコンゴの癌」

2010/8/26(Thu)
Video No.: 
3
8分

劇作家イブ・エンスラーは、1996年初演の『ヴァギナ・モノローグ』の成功をきっかけに、女性への暴力を阻止するための世界的なキャンペーン「Vデー」(V-Day)を立ち上げました。世界1200カ所以上で4千回以上の「Vデー」イベントが実施され6千万ドル以上の募金を集めたそうです。

イブ・エンスラーの精力的な活動には、紛争の続くコンゴ東部に赴いて集団レイプの被害者の救済に尽力したり、大地震後のハイチを訪れたり、ハリケーン被害の後遺症に苦しむニューオーリンズの女性たちを励ましたりなどがあります。

イブ・エンスラーは今年、子宮癌だと診断されました。放射線治療を受けた後、この番組で初めて公の場に復帰しました。治療による身体の消耗や、病気への不安にもかかわらず、エンスラーの表情は今もいきいきと輝いています。コンゴやハイチで性暴力被害を受けた女性たちを支援したことが、生きる勇気を与えてくれたのだとエンスラーは語ります。次のセグメントと併せてごらんください。(中野)

*イブ・エンスラー(Eve Ensler)劇作家
『ヴァギナ・モノローグ』と女性への暴力の阻止を訴える世界的な運動V-Dayの創始者

Credits: 

字幕翻訳:小田原琳/校正:桜井まり子
全体監修:中野真紀子・付天斉