1933年ルーズベルト就任演説「他人の金による投機に終止符を」

2008/9/29(Mon)
Video No.: 
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14分

4分の3世紀前の1933年を振り返ります。当時は、現在の状況と比較される「大恐慌」のまっただ中でした。1933年3月にフランクリン・ルーズベルトが大統領に就任したときには、1929年の株価大暴落を受け、すでに銀行1万行以上が倒産していました。米国の4人に1人が失業しており、人々は残飯をめぐって争うほどでした。

そんな中で「資本主義の修正」を掲げ圧倒的支持を受けて当選した新大統領は、「恐れることは何もない、私たちの恐れそのものが危険なのだ」と述べて国民を安心させ、現在の危機の原因をわかりやすく説明しました。その後の100日間で次々と大胆な改革を断行し、米国を破滅の淵から救い出しました。

番組では1933年3月4日にフランクリン・ルーズベルトが行った講演の一部を放映し、ルーズベルト大統領の行った改革についてNYタイムズ論説委員のアダム・コーエン氏に話を聞きます。

*アダム・コーエン(Adam Cohen) ニューヨーク・タイムズ紙の論説欄編集スタッフ、元タイム誌のシニア・ライター。新著Nothing to Fear: FDR’s Inner Circle and the Hundred Days that Created Modern America(『恐れることはない:ルーズベルト政権と現代アメリカを生み出した100日間』)など、著書多数。

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字幕翻訳:永井愛弓/校正:関房江
全体監修:中野真紀子