コンゴの性暴力被害者の傷を癒す「喜びの町」

ボスニア紛争以来、民族紛争における戦争手段一つとして集団レイプが急増しています。コンゴ東部の戦乱では数十万人の女性が性暴力の被害にあっています。国連のPKO部隊が駐留しているにもかかわらず、レイプ被害を本気で防ごうという姿勢が感じられません。この戦争の背後にはコルタンなどの天然資源をめぐる利害がからんでいるため、国際社会も積極的に紛争解決に動くことはないのです。集団レイプにも見て見ぬふりです。性暴力を容認する国際的な風潮が、戦術としての集団レイプのさらなる拡大につながるとエンスラーは警告します。

イブ・エンスラー 「私の癌とコンゴの癌」

劇作家イブ・エンスラーは、1996年初演の『ヴァギナ・モノローグズ』の成功をきっかけに、女性への暴力を阻止するための世界的なキャンペーン「Vデー」(V-Day)を立ち上げました。世界1200カ所以上で4千回以上の「Vデー」イベントが実施され6千万ドル以上の募金を集めたそうです。

コンゴ内戦の性暴力とアフリカの「資源の呪い」 後編

アフリカの天然資源に利権を持つ米国企業のかかわり方に目を向けてみましょう。クリントン長官が訪問したアフリカ7カ国には同大陸の二大石油算出国であるナイジェリアとアンゴラが含まれるなど、資源国との関係強化が訪問の狙いであったと言えそうです。しかし、これらの国々は、豊かな天然資源のゆえに紛争や汚職が絶えない「資源の呪い」に取りつかれた国でもあります。(8分)

コンゴ内戦の性暴力とアフリカの「資源の呪い」 前編

8月にアフリカを訪問したヒラリー・クリントン国務長官は、コンゴ民主共和国の東部のゴマ市に立ち寄り、内戦による性暴力の被害者たちと面会しました。コンゴではレイプが戦争の手段として使われ、おびただしい数の犠牲者が出ています。(10分)

戦時下の性暴力に終止符を モニカ・ハウザー

もう1人のライトライブリフッド賞受賞者は、ドイツのモニカ・ハウザー医師です。婦人科医のハウザーは、戦時下の女性や女児に対する性的暴力を防止し、処罰するための活動に取り組むNGOメディカ・モンディアル(medica mondiale)の創立者です。ドイツに本部を置く同組織は、ボスニア・ヘルツェゴビナ、コソボ、コンゴ民主共和国(旧ザイール)、リベリア、アフガニスタンなどの紛争地域で性暴力を受け、心の傷を負った7万人を超える女性たちを支援してきました。(12分)
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